−JWTF基調講演に参加して−
大野教会員 K・S
11月20日(土)福岡市にて開催されたJWTFにおいて中澤牧師が講演をされました。はじめに、「九州の皆さんとお会いできとても嬉しい、特に元エホバの証人でそこから抜け出られた奥さまやお子さん達とお会いするのが一番楽しく、私も勇気を得られる。」と7年ぶりに参加できたことの喜びを語り、九州の活動によって以前救出されたV姉妹が現在では日本脱カルト協会の理事であり、2010年11月の公開講座では総合司会を務められることを紹介されました。
続けて、先生ご自身、「熱し易くさめ易い性格にもかかわらず、この問題に対しては16年間も活動を続けている。」として、エホバの証人問題と関わるようになった経緯を交えた「ものみの塔組織の実態」について話をされました。
JWTCを東京で立ち上げ、最初の5年間は闘いの日々であった。ものみの塔は、日本脱カルト協会が出している「集団健康度チェック」の調査結果でも判るとおり、オウム真理教、統一協会に次ぐカルト化組織であり、マインドコントロール力が強いのでエホバの証人となっている家族を救うためには組織から隔離することが必要であると認識したこと。聖書のマタイ24章34節を用いて独自に造った終末論を主張していた組織が時の経過とともに間違いが明らかになってきた1995年11月、巧妙な手口で予測年を変更したこと。そして、教義を変えてまで信者を惑わし続ける組織の実態に悪賢さ知恵深さ、あるいは浅はかな面を感じると批判されました。また、ものみの塔は組織を維持するための嘘(屁理屈)をつき通す苦労を強いられている実態も伝え、2000年以降、伸び率が0に等しいことを示して、「各個人における問題は未だあるもののJWTFなど皆さんが続けてきた活動がものみの塔組織に対する抑制となって効果が表れてきている。」と活動を称え、エールを送られました。
先生が冒頭のあいさつで言われた「ご主人達のお顔はもう見飽きました。」という冗句に、長い間闘ってこられた九州の方々への労いと共に喜び合うお気持ちが伺えました。
<参考> 新世界訳(ものみの塔聖書)/ マタイ 24:32
「あなた方に真実に言いますが、これらのすべての事が起こるまで、この世代は決して過ぎ去りません。」
午後からは、今年救出に成功した二組の紹介があり、ご家族がそれぞれ証をされました。母子でエホバの証人となっていたご家族の場合は、中学生の息子さんが王国会館で携帯を紛失した事がきっかけとなり組織に疑惑を抱くようになった反面、長い間救出に向け活動を続けてきたご主人との絆が強まり、家族が結束して組織から抜け出ることができたことを三人で話してくれました。痛快きわまりない思いとともに、辛抱してきたご主人の家族愛がとても心に沁みました。次に幼い二人の子供をかかえ奥様が救出されたご家族の証でした。その中で若いご主人が救出にあたって「夫からのお願い」と題して4つのアドバイスをして下さいました。その内容を記載して報告を終わります。『仕事を犠牲にする覚悟をもち、焦らずに慎重に進める。』、『聖書をはじめエホバの証人の資料まで、十分に勉強しておく。』、『強い意志で決してあきらめない。』、そして何よりも、『救出相手を責めないで下さい。相手も犠牲者なのですから。』