「エホバの証人」の教会に放火したとして、警視庁荻窪署は15日、信者の主婦緒形直子容疑者(46)(東京都杉並区今川)を現住建造物等放火などの疑いで逮捕した。
緒形容疑者は「夫が教団から破門され、頭にきてやった」と供述しているという。
調べによると、緒形容疑者は同日午前8時5分ごろ、同区上井草にある同教団の教会に金づちで窓ガラスを割って侵入し、長いすにライターで火を付け、床や天井など約55平方メートルを焼失させた疑い。2階の住居部分にいた夫婦は、逃げ出して無事だった。 出火直後、自転車で走り去る女の姿が目撃されており、緒形容疑者宅によく似た 自転車があったことから同署で事情を聞いたところ、犯行を認めたという。
緒形容疑者の夫(48)は、国立市内にある同教団の教会の信者だったが、14日に破門されていた。この教会でも15日未明、長いすなどが燃える不審火があり、出火直前、玄関のガラスを割って侵入し、数分後に立ち去る男の姿が目撃されている。
(2007年6月16日2時2分 読売新聞)