2012年５月１６日の授業から
投稿日時 2012-05-17 07:48:44 | カテゴリ： 今週のメッセージ
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今日は初夏の日差しの中、汗ばむ一日となりました。白石多美出先生の今学期二回目のカウンセリングの学びでしたが、いつものように終始和やかな雰囲気のうちに学びが続けられました。
礼拝のメッセージは＜コリント人への手紙第一８章１節〜１３節＞から、パウロの生き方を学びました。とかく信仰を観念的に捉えてしまいがちな私たちですが、それでは神様を信じていても虚しい生き方になってしまいます。パウロは実際の生活の中で信仰者としてどう生きるべきかを絶えず祈り考え、そして実践して生きていました。キリストに出会い、１８０度人生を変えられ、キリストにある希望を信じて、ほんとうの自由を手にしたパウロ。解放されたクリスチャンとして神様とともに歩み、自らの信仰を証ししました。当時イエス・キリストを宣べ伝えていくことは、非常な困難があり、迫害の中でありましたが、決してひるむことなく、信仰を構築し、ユダヤ人社会、また異邦人の社会へ飛び込み、大胆にキリストを宣べ伝えました。パウロは愛の源は何であるのかを良く知っており、キリストの愛に動かされて、だれよりも知識がありましたが、知識より「知恵」を大事にしてキリスト者としてすべての行動を生き抜いたのです。（１節、２節）
８章のテーマは「偶像にささげた肉」です。私たちはともすると自分の正しさで人を傷つけてしまうことがありますが、パウロは、信仰の弱い人々に対して、絶えず気遣い、思いやりの心をもって接していました。「弱い人は、あなたの知識によって、滅びることになる」（１１節）、「ですから、もし食物が私の兄弟をつまずかせるなら、私は今後いっさい肉を食べません」（１３節）と語っています。主にある自由を手にした人の生き方がどのようなものであるのか、また、「神に知られている」（３節）ということを信じて生きることがどのようなものであるのか、どんなに厳しい現実であっても、神にある平安と喜びの中で生きていたパウロの生きざまを学びました。パウロの生き方とはほど遠い自分自身の姿を示され、少しでもパウロの生き方に倣いたいと心の中で祈りました。
礼拝後は境界線（バウンダリーズ）ヘンリー・クラウド/ジョン・タウンセント著の、「境界線の傷─何がいけないのか？」（Ｐ119）から学びが始められました。境界線は子どものしかも小さな時代から親が子どもたちに適切な境界線を設定し、それを維持することが大切であることを学びました。子供に無制限の自由を与えよということではなく、たとえ子どもが同意しないときでも親は子供の側にいて、つながりを保ち、問題を取り扱っていき、子どもから身を引かないで子どもを見守ることの大切さを学びました。子育てをすでに終了した受講生たちから毎回、「このような学びを子どもが小さい時に学びたかった」という反省を込めた声が上がります。しかし、「気づくことが大切です。そこから新しい一歩を踏み出すことができるのです。」と白石先生から励ましの言葉をいただき、人は「傷ついた」という「認識」がなければ、「癒されない」ことも知り、大きな励ましをいただきました。また、「纏綿状態（ﾃﾝﾒﾝｼﾞｮｳﾀｲ）」（訳注：人間関係内で互いの役割が曖昧になり、依存し合うために、各人の自律性が阻害される状態）という言葉を初めて聞きました。子供が成長の過程で自立していくことを親が罰すると、子供は心の傷と恨みへとこもってしまい、親に敵意をもつと「ノー」と言うことも「ノー」を聞くことも難しくなり、纏綿状態に陥る者も出てくるそうです。子育ての大切さを改めて学びました。出席者の若いお母さん方から、子育ての現場での葛藤や現実の対応など、生の声をお聞きしながら、毎日子どもと向き合い格闘している子育て中のお母さんの傍らに、良き相談者がいることが大切なのだとつくづく思わされました。私たちも周りにいる子育て中の方々の良き話し相手になれたらよいなと思いながら、家路につきました。
私たちは「エホバの証人問題」の解決を考えることで学びを続けていますが、一人の人間として「いのち」を与えられ、より素晴らしい人生を歩んでいくために聖書に書かれている原則を通して、一番大切な指針となるべき学びを、今日もさせていただけたなと改めて感謝の気持ちでいっぱいでした。また、いかにして正しい人間関係を構築できるようなるのかを学ぶことが、カルト問題の根底に潜む問題解決のキーなのかな、とも思わされました。白石先生、今日も良き学びのときをありがとうございました。
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