２０１３年６月１２日の授業から
投稿日時 2013-06-13 07:58:58 | カテゴリ： 今週のメッセージ
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紫陽花の花があちらこちらで美しく咲いています。今日は梅雨らしく、朝から雨降りの一日となりました。今日は、日本バプテスト教会連合市川北教会の藤原導夫先生をお迎えしてクラスが行われました。藤原先生はＪＷＴＣ開講の当初から、クラスにご出席くださり、ＣＤ受講生でもあります。エホバの証人の救出の尊いお働きをしておられますが、ＪＷＴＣのクラスの強力な応援団の先生でもあります。牧会や神学校でのお働きのお忙しい中、また、市川北教会の皆様がご理解くださり、今日の日が実現しました。感謝いたします。
クラスには、市川北教会の方々や、ＨＰにご連絡くださった１９７５年以前に証人になり、間違いに気づかれ、脱会されたＴさんなどが出席してくださり、大勢の受講生で賑やかなクラスとなりました。
今日の礼拝は＜エペソ人への手紙４章１４節〜１５節＞から、メッセージが取り次がれました。特に１５節の、「むしろ、愛をもって真理を語り」の箇所から、「愛をもって真理を語るとは一体どういうことなのか。」と投げかけられました。新改訳では「愛をもって」、口語訳では「愛によって」新共同訳では「愛に根ざして」、英語ではSpeaking the truth in love.（愛の中において）、ギリシャ語でエン・アガペー（愛の中に）と訳されていて、それぞれにとても味わい深い訳であるが、先日の朝日新聞の天声人語の記事で、ネット上でDJポリスと騒がれた、東京渋谷でサッカーW杯一番乗りを決めた夜の警備にあたった警察官のことを例話に出され、人の心に響く、琴線に触れる言葉について語られました。このおまわりさんは、役割を果たすときに、相手の立場に立って発言をしており、それは、１５節のみ言葉に通じるものがあるのではないか、パウロが語った、ピリピ２章４節にある「自分のことだけでなく、他の人のことも顧みなさい」という言葉とも通じるのではないか。と、お話しくださいました。
好きな川柳に「この夫に耐えてきたという、妻に耐えてきた」というのがあるが、我々の限界は自分の側からしか見みない。ところが相手の立場に立って考えたとき、「大変なのだろうな。傷ついたかもしれない。」と見えてくる。また、カール・ヒュ−ティの書籍から、夫婦げんかが治まらなかったとき「分がある方が謝りなさい。家庭は裁判所ではない。」を引用されて、愛のもっとも大きな特質は、「ゆるす」ということであり、それは時には犠牲を払うことでもあるが、そこに新しい、優しい人間関係が生まれてくる。家庭には「ゆるしの愛」が必要であることを語られました。最後に、１５節の後半のみ言葉から、イエス・キリストご自身が「愛」そのものであられ、人の罪を赦す究極の人である。このキリストとともに、キリストを見上げながら歩み続けることの幸いを語ってくださいました。
午前の後半は、元研究生だったA姉によるお証をお聞きしました。１８年前にエホバの証人の訪問を受け、「知識」の書籍で研究を始め、ご主人の反対を受け、離婚の危機に会いながらも、エホバの証人として生きていこうと決意し、行動していたが、忍耐深く救出の準備をしてくださったご主人や多くの協力者の方々により、カウンセラーによる保護救出で、エホバの証人を辞めることができ、今はキリスト者として、幸せな毎日を過ごしておられることをお聞きして、一同喜びに満たされました。ごく普通の主婦が、エホバの証人に取り込まれていってしまうプロセスや現実を改めて認識し、私たちキリスト者のエホバの証人に対する姿勢をもう一度問われた思いがいたしました。
午後のクラスでは、ＪＷＴＣ通信２００８年の秋冬号（ＨＰに掲載）をもとにして、講義してくださいました。ＪＷＴＣの始まりから関わってくださった藤原先生だからこその、温かなエールに、とても力づけられ、嬉しいお言葉でした。そののち、以前中澤先生もクラスで講義してくださった、演繹的説教(Deductive Preaching)と帰納的説教(Inductive Preaching)について、クラドック氏の書籍から講義してくださいました。演繹的とは、上から下へ流れてく説教であり、権威的であり、対決的であり、論文のイメージである。それに対して、帰納的とは、下から上への説教であり、小説のイメージがあり、私たちがエホバの証人の方々と対話をするときには、どちらの方法が良いのか、互いに意見を出し合いました。出席者それぞれが、自分の体験を通して実践してきた失敗も含めながら語り合いましたが、このような日常の会話の中にも、説教の中での話し方が用いられていることを学びました。また、藤原先生が執筆された、「キリスト教説教入門」（いのちのことば社出版）の書籍も紹介され、藤原先生は礼拝メッセージから日常会話に至るまで、すべての関わる人々に、どのようにその出来事を伝え、また理解していただき、信じていいただけるのかを常に考え、言葉を選びながら発言しておられるのかが伝わり、牧師として、また、一人の人間として命がけで、真摯に神様にお仕えしているそのお姿を垣間見て心が震えました。最後に、私たちは、エホバの証人と対話をするとき、なかなか結果を出せず落胆することがある。けれども、そのようなときには、「あなたがたがわたしを選んだのではありません。わたしがあなたがたを選び、あなたがたを任命したのです。」（ヨハネ15：16）のみ言葉を思い出し、すべての背後にイエス・キリストの支え、導きがあることを覚えることを教えてくださいました。それはとても慈愛に満ちたイエスのことばとして、私の胸に迫ってきました。私たちは、日々目の前に起こってくる一つ一つのことを、祈りながら忠実に、誠実にことをなしていくことが大切であることを改めて思わされ、感謝しながら帰途に着きました。藤原先生、有意義な学びをありがとうございました。また大勢で出席くださった、市川北教会の皆様、ありがとうごございました。
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