２０１４年１月２９日の授業から
投稿日時 2014-01-30 02:02:03 | カテゴリ： 今週のメッセージ
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今朝は寒い朝でしたが、日中は少し寒さが緩んだ一日でした。今学期初めての白石多美出先生のクラスでしたが、久しぶりに来てくださった方も数名おられて、和やかなうちにクラスが始まりました。
礼拝は＜コリントの信徒への手紙一１２章１２節〜２６節＞から、メッセージが取りつがれました。
�� 昔も今もこの世は比較論の世界であり、私たちはこのことを認識すべきである
私たちは常に自分と他者を比較しながら生きており、自分を絶対的に見ることができずに生きています。そういう生き方は優越感を覚えているときは良いのですが、劣等感を抱くときは、やる気をなくし、人を呪い、神を呪い、自分を呪ってしまうとても不安定な生き方になってしまいます。教会もまた、比較論の世界の影響を受けていることを私たちは認めなければいけません。そのような中でパウロは、私たちにひとつの体に多くの器官があることを語り、一人一人が大切な存在であることを解りやすく説明しています。
�� 人は他者のとの関わりがなくては生きてはいけない
人は一人では生きていけません。これは、自分勝手な生き方ではなく、人は違っていて良いのだということを認める生き方です。日本人は、他者と違っていると仲間外れにされたりしますが、そこからは「個」を育てるという考えは発生しないのです。「あなたはあなたで良い」そのよう中で人は個性が伸び、育まれるのです。１２：１５からは、体のそれぞれの器官がなくてはならない大切なものであることが記されています。パウロの人間観は、創造主なる神に置いています。この世では、その人が、何ができるか、どんな経験やキャリアがあるかが重要で、人を値踏みし、その人のパーソナリティを見たりはしないのです。しかし、聖書の人間観は、人は神によって創造された存在であり、そこに一人一人の尊厳があるのです。
�� 弱い部分を否定しないで、共に生きる
１２：２２からは、パウロは弱いところは覆って尊ぶ（新改訳）と語っています。弱さを否定しない、弱い部分を引き立て、弱いところを守り支えるそのように、各部分が互いに配慮し合う人間観です。ローマの信徒への手紙１２：１５には、「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」と記されていますが、それはパウロの人間関係の基本です。日常生活の中でも、このように人に配慮して歩んでいくことが大切です。クリスチャンは常に自分の立っている所を確認しておき、また、教会だけのクリスチャンであってはならないことも決して忘れないように生活したいものです。
午前の後半からは、境界線（ヘンリー・クラウド、ジョン・タウンゼント著）のＰ４２５「未解決の悲しみと喪失」から学びが始められました。境界線を引けない理由の多くは、癒着してきた人を手放すことができないことです。とありました。良い人間関係を築き上げたいと願う中で、現実は自分の欲望にしがみつき、自分の思う通りに人を動かそうと、もがき続ける人間の弱さがあることを、改めて考えさせられました。聖書的な回復の原則は、神を知る前の生活には、しがみつく価値はなく、私たちはそれを手放す必要があり、そして神様のくださる良いものをしっかり受け取ることが大切であることを学びました。「過去と他人は変えられない」「人を変えようとするならば、その人の良いところをほめる。人の欠点をつついても、人は変わらない」「無いものは無い。無いものを求めることは、大概の場合うまくいかない」等々、生き方の土台を学ばせていただきました。「正しい境界線」をもつことができるためには、神様に赦されていることを受け取り、そのことをいつも心に留め、感謝すること。また神様に心の思いを祈り、とりなしの祈りをすることの大切さを学びました。白石先生は「神様は、いつも変わらず真実なお方で、私たちは、この神様に期待ができるのです」と力強く語ってくださり、また今日も「イエス様は罪人を責めてはいない。罪人を拒否してはいない」という言葉お聞きして、クリスチャンであることの幸いをかみしめました。私たちの周りにいる方々に、このキリストの愛をもって接していくことができるのなら、良い人間関係を築いていくことができるのだなと思わされました。
白石先生今日も有意義な学びをありがとうございました。
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