2010年7月14日、移動教室の授業から
投稿日時 2010-07-16 09:47:08 | カテゴリ： 今週のメッセージ
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7月14日(水)から15日(木)にかけ、名古屋市にある「ウイルあいち」（愛知県女性総合センター）を会場に、ＪＷＴＣ夏季移動教室が開かれた。遠く広島、富山、石川などからの参加者もあり、44名もの方々が出席され、よき学びと交わりの時が持てました。
この学び会は、水曜日の午後2時より礼拝で始まったが、中澤牧師が使徒2:22-36からの説教をしてくださった。この箇所は、ペテロがペンテコステの時にエルサレムにおいてした説教を伝えている。これはキリスト教界における最初の説教であり、特別な注意をはらって読まねばならない。テーマは「イエスとはどのような方なのか」であり、イエスについて四つのことが述べられている。つまりイエスは、�ヾ饑廚鮃圓錣譴拭↓⊇住�架にかけられた、��よみがえらされた、�だ士遒鮹蹐�れた、という方である。この説教においてイエスは、「ナザレのイエス」（22節）で始まり、「主であるキリスト」（35節）で終わっている。このようなイエス認識の発展は、ペテロの説教を聞く一人一人が「イエスを十字架につけたのは、実は自分だった」（36節）と気づくことにある、という内容だった。
今回の移動教室の二回の講義では、ものみの塔誌2009年11月1日号の「キリスト教にかかわる六つの偽り」という記事が取り上げられた。この記事によれば、「2世紀半ばにキリスト教世界に『霊魂の不滅』というギリシャ哲学の思想が混入した結果、『火による地獄の中での永遠の責め苦』という教理が生まれ、そこから『（144000人だけではなく）すべての人が天に行く』という誤りが導入された。その後『三位一体』の教理が政治的権力によって出来上がり、その結果『マリヤが神の母』とされ、『礼拝に絵や像が導入されるようになった』、ということになっている。
中澤牧師は、この記事の一つ一つの文章を丁寧に取り上げ、できるだけ客観的かつ正確に評価しつつ、歴史的な文献や聖句の用い方の間違いを的確に指摘されていった。いつものように見事な洞察と分析だと、感心した。なお、中澤牧師自身にとっては、「霊魂不滅」と「地獄の永遠の責め苦」という問題は、高校時代クリスチャンになった時からの疑問であり、今はプロテスタントの伝統的な見解とは違った意見をもっている、と話された。
夜のクラスは、名古屋の緑教会の河野牧師がマタイ6章後半から説教してくださった。特に、33節の「神の国とその義を求める」という句を、先入観を捨てて従来とは違った視点から読むよう勧めてくださった。私は、自分では気づいていないのだが、たくさんの思い込みの中で聖書を読んでいることを知らされた。その後参加者それぞれが自己紹介をし、元エホバの証人たちのすばらしいあかしをたくさんお聞きした。と同時に、エホバの証人問題で大きな苦悩を味わっておられるご家族の方々の生の声に接し、心痛めたひと時となった。私にとっては、夜遅くまでいろいろな方々が、あちらこちらで悩みの中にあるご家族をカウンセリングしあっている姿がとても印象的だった。
年に二度開かれるこのような移動教室では、普段お目にかかることのできない方々との出会いがあり、特別な恵みの時である。裏方の事務局の皆様と、そして今回は地元の方々が負ってくださったご労は大変なことだとは思うが、今後もぜひ続けられればと願っている。
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