新年を迎え、今日から新しい学期が始まった。最初のクラスということもあったのだろうか、新しい方々も数人出席され、活気あふれるクラスとなった。礼拝では、ローマ人への手紙8章14節から15節を中心に「神の子とは」という説教がなされた。どのような教派に属していたとしても、神の御霊をいただいている人が神の子であるというメッセージは、とても説得力があった。自分も、教派的な狭い考えに固執するところがあるので、そこから脱却するにはどうしたらよいのか、考えさせられた。
午前のクラスでは、カルトへの勧誘を警告する『マンガ』や、弁護士のグループがまとめた『カルト問題の資料集』の紹介があった。
午後のクラスでは、創世記1章の「宇宙の創造」に関する解説があった。聖書の保守的な解釈から、聖書批評学、ユダヤ教のタルムード、さらに古代中近東の文献を通して読む読み方まで、さまざまな理解の仕方があることを学んだ。私にとっては、初めて聞くことばかりで、びっくりすることばかりだったが、何とかついていきたいと思った。信仰と学問の区別がまだついていない、というのが私の一番大きな問題かなと思った。既成の考えにチャレンジしようとする先生の生き方からは、いつも多くの刺激を受けている。今年も楽しみの学びになるだろうと、期待している。
秋晴れの気持ちの良い一日、今日は今学期最後のクラスで、大勢の方々が駆けつけてくれました。礼拝では、ローマ8:12-17より「神の御霊が与えられた理由」というメッセージをいただきました。神の御霊がイエスを信じる人に与えられたのは、罪からの勝利（1-11節）とキリストとの共同相続人になるため（12-17節）でした。聖霊が与えられていることこそ、キリスト者としての共通経験であることや、今御霊がキリスト者に与えられているのは、神の国の先取りであること（エペソ1:13-14）をお聞きし、聖書のいう福音がよく分かってきました。
午前のクラスでは、「王国宣教の12月号」を学びました。神や聖書を信じない人々にどのようにアプローチしたらよいのかという記事を一つ一つ取り上げ、丁寧な学びをしていただきました。街路伝道が行き詰まったので再び訪問伝道に切り替えた、というような見方をする方もおられ、面白く感じました。
午後からは、中澤先生がクラスの中で提唱されている被造物管理の神学に立った場合、フィリピンなどで起こっている台風の災害に対してどのように考えたらよいのか、やっぱりしっくりこないものが残っているという質問から、神学の性格と意味ということについてお話くださいました。もしこの被造物管理の神学で納得できないのなら、他にどんなものがあるか、と問い返されたのが、印象的でした。今日は今学期クラスの最後ということで、1時間延長し、今学期の学びの印象や、JWTCの将来について話し合いの時を持ちました。いろいろな考えや意見が飛び交いました。私自身は、この自由に何でも話し合える雰囲気がJWTCらしく、一番良いのではないかと思いました。今日も生きる力をたくさん与えられた一日でした。今学期の学びを共にできたことを主に感謝して！
今日は、今年一番の寒い日でした。しかし、クラスにはいろいろな場所から大勢の方々が参加され、楽しい学びの時を持ちました。
礼拝では、ローマ8:1-11より「御霊による歩み」というメッセージが取り次がれました。キリスト者は、「肉によって歩む」か「御霊によって歩む」かのどちらかしかない。肉による歩みでは罪からの勝利はない、御霊によって歩むように、との勧めをいただきました。
午前のクラスでは、ヨハネの福音書は、イエスが神であることを証するために記された書物である。しかし、エホバの証人と対話をすると、違った論理が頭に入っているので、対話が成り立たない、どのように話したらよいのか、という問題を一緒に話し合いました。
午後からは、創世記1章に関して、神は宇宙をご自身の神殿として創造されたという解釈を紹介してくださいました。これは、創世記1章の新しい解釈で、なるほどと思いつつも、本当にそこまで解釈してもよいのかなという思いもありました。いずれにしても、新しい解釈を提案され、受講生の頭に活を入れてくださっていることがよくわかりました。今日も感謝の一日でした。
秋晴れのすばらしいお天気の下、今日も楽しい学びをすることができました。感謝！
礼拝ではローマ7章より、「キリスト者の聖化」というメッセージをいただきました。この7章には「私」という一人称代名詞が何回出てくるだろうかとの問いかけからメッセージは始まりました。新約聖書には、この箇所のように自分の罪ということが取り扱われている個所はないこと、罪とか良心の本質は何かという問題を詳しく説明していただき、たくさんのことを考えさせられました。「きよめ」という問題は大切であるけれど、それは、「キリスト者は相続人である」という流れの中で捉えなければならないことを教えていただき、自分の信仰に光が照ってきたような感じになりました。
続く午前のクラスでは、過去40年間に、日本におけるエホバの証人問題がどのように変ってきたのかという歴史をお話しくださいました。「エホバの証人を切る」と、異端論争をしていた時代から、マインドコントロールやカルトが問題として取り上げられた時代、組織との裁判闘争を経て、最近の組織は社会的に認知されようともがいているという分析が紹介されました。私は、組織の変遷とともに、救出を試みているカウンセラーの先生方も対応する姿勢を変えながらご苦労しておられることを知り、大変参考になりました。
午後のクラスでは、現在エホバの証人の研究生となっている方が、エホバの証人と進めている学びの会話をクラスに投稿してくださっていますので、その会話録を学び合いました。クリスチャンの方が一生懸命何とか対話が成り立つようにと努力している姿を知ることができ、大きな励ましを受けました。
最後のクラスでは、石坂長老が、ものみの塔の二元論がどのようなメカニズムでエホバの証人を縛っていくのかを学びました。組織の巧みさに、いつも唖然とさせられます。今日もとてもよい学びをすることができ、喜んで帰宅の途に就きました。感謝でいっぱいです。
今日は久しぶりに来てくださった方もあり、和やかなうちにJWTCのクラスが行われました。
礼拝のメッセージは＜コリント人への手紙第一９章１９節〜２３節＞から、「福音のためなら」と題して、キリストに出会い自由にされたパウロの生き方を通して、メッセージが取りつがれました。
�� キリスト者の自由（９：１９−２０）
パウロはキリストに出会って自由を得、全ての人の奴隷（仕える者）となりました。クリスチャンになって返って不自由さを感じてしまうことがないでしょうか。白石先生は以前、他の宗教者の方々と接するとき、人間関係がギクシャクしてしまうという経験をされたそうですが、あるとき、解放され、キリストにあるほんとうの自由を得たとお話しくださいました。クリスチャンになった方が、「私を見ないでください」と語るのをよく耳にします。ほんとうは「キリストにあって変えられた、赦された、私を見てください」と言うべきではないかと思います。それは決して傲慢なことではなく、私のような者が変えられた、これが本当の証しであると思います。イエスがパウロに近づき、パウロはイエスに出会って変えられました。それはイエスから「赦し」を得たということであり、イエスによって変えられたパウロは、ほんとうの自由を手にすることができたのです。
�� 人間観に固執していない（９：２２）
気に入った人とだけ交流するのではなく、違った考えの人や、自分と合い入れない人とも、関われる、接点をもつことができることは大切なことです。弱い人に、自分も一人の弱さをもった者として、寄り添うことは大切です。パウロは「弱い人が強くなくてはダメです」とは言っていません。弱い人をそのまま受け入れることが大切です。人は自分という基準を通して、人を見ます。しかし、パウロの基準はイエス・キリストです。この世は比較論の世界であり、さまざまなしがらみの中に生きていますが、パウロのように、固執した人間観からも解放された生き方を身に着け、この世に遣わされた者として、証ししていきたいものです。
�� 福音のために力を注ぐ（９：２３）
パウロの生き方の全ての動機がここにあります。私たちは「語らずして語っている」のです。そこに存在していることに意味があり、そこに遣わされていることを知らなければいけないのです。失せることのない喜び、救いの恵みに預かった喜び、人に挨拶をすることなど、なにげないことからでも、福音が人に伝染するのです。
午前の後半からは、境界線（ヘンリー・クラウド、ジョン・タウンゼント著）のＰ４００、第三部「健全な境界線の発達」から学びました。境界線は私たちが生きていく上で必要なものであり、価値のあるものです。それを維持するためには、多くの努力と訓練が必要であり、何よりもそうしたいという願いが必要です。境界線を引くことを躊躇する理由に、相手と衝突や戦い、口論、損失等々、戦争状態になるということがありますが、戦いは、他者からのものと、自分自身の中から来る抵抗です。外側の抵抗は、「怒りの反応」であり、人は他者を支配しようとして、その結果として「キレる」のです。しかし、それは境界線を引いたことで怒っている人に問題があることを知り、境界線を引くことが、他者を尊重することであることを、彼らに教えることが大切です。怒っている人と一緒に自分も腹を立てたりしないように、自分の「ノー」を取り下げたりしないことが大切です。また、支配的な人の武器に、人に「罪悪感を負わせる」というがあることを学びました。それはふだんの何気ない会話の中にもあることを学び、人の発言を聞き分けたり、背後にあるその人の心の内面を読み取って、正しい境界線をもちながら、賢くケアしていくことの大切さ学びました。境界線の学びも終盤に入り、学びを重ねるごとに境界線がもつ本当の意味を理解することができるようになってきました。今日の学びも、とても考えさせられるものでした。自分の正しさを強調するために人を悪く言ったりしている自分の姿に気づかされたりもしました。
白石先生が「イエス様は罪人を責めてはいない。罪人を拒否してはいない」という言葉にとても慰めを受け、また、その言葉のもつ深い意味に心が震えました。正しい境界線を身に着け、成熟した、人に捕らわれない生き方のできる者に変えられていきたいなと思いました。 白石先生今日も有意義な学びをありがとうございました。