待ちに待った新しい学期の学びが今日から始まりました。JWTCの最後の一年ということもあるのでしょうか、たくさんの方々がクラスに出席され、活気ある学びとなりました。今年一年間の礼拝ではローマ人への手紙が講解されることになり、この手紙が教会史上どのような影響を与えてきたかを振り返ることから始まりました。そしてローマ1:1-7より、「福音の中心キリスト」というテーマで説教がありました。イエスは人間的にはダビデの子孫として生まれたこと、霊的には復活によって神の子と宣言されたことを学びました。クリスマスとイースターがパウロの福音の中心だったことを知り、感動しました。それに、N・T・ライトが翻訳した「新約聖書」が、「キリスト」を「王」と訳している背景について説明してくださいました。学問とはどのように洞察し、論ずるのか、大変興味深く教えてくださいました。
その後の午前のクラスでは、春休み期間中に開かれた、エホバの証人関係の様々の集いについて報告がありました。
午後のクラスでは、JWTCのホームページに届けられた「エホバの証人と効果的な対話をするにはどうしたらよいのか」というクリスチャンの方の質問が取り上げられました。議論がどうしても平行線になってしまう、そのメカニズムがよく理解できました。
最後のクラスでは、石坂長老が「AD70年に起こったエルサレム神殿の崩壊と世の終わりの預言の関係」について解説してくださいました。マインドコントロールの世界では、文脈を大切にした聖書の読み方はほとんど通じないことを、改めて感じました。エホバの証人との対話はとても難しいけれど、あきらめないで続けることが重要だと今日も深く思わされ、帰途につきました。
春一番の強い風が吹き荒れた一日でしたが、今学期最後のクラスをたくさんの方々とご一緒に守ることができ、感謝でした。礼拝では、エペソ4:7-16より「多様性の中の一致」というメッセージをいただきました。キリストは、一人一人のクリスチャンに、ご自身のはかりに従ってさまざまな賜物を与えておられる。教役者は、一人一人に与えられたその賜物を生かし、からだ全体が一つになって活動を展開していけるように配慮していくことが大切なつとめである、と学びました。パウロが、教職者の職務について、このように明確に教えていたことを知り、大変驚きました。
その後、先週末に開かれた日本脱カルト協会の総会及び研修会の報告がありました。反カルト運動においても後継者の問題が大きいことをお聞きし、この問題のためにも祈っていかねばと思わされました。しかし、エホバの証人関係の働きについては、いろいろな先生方が新たに加わって、様々な働きが展開されていることを知り、うれしく思いました。
午後からは「王国宣教」の4月号より、預言者ヨナの行動や、今年の地域大会に対する注意事項などについて学びました。毎年同じようなことが繰り返されて教えていることに、多くのクラスの受講生があきれていました。その後、「ものみの塔」2013年5月1日号の「神は残酷な方ですか」、あるいは「ものみの塔」2011年12月1日号の「自然災害に関する記事」について学びました。証人時代は、こういう説明に納得していましたが、今はとても信じられません。最後に、石坂長老より、「ドアの向こうのカルト」という、ものみの塔を脱会した人の書物が紹介されました。そしてさらに、ものみの塔組織の中で、疲れているエホバの証人たちを長老たちがどのように励ましていくのか、実演を通して学びました。
今年度も一年間、豊かな学びができましたことを神様に心より感謝しています。しばらくお休みになることはさびしいのですが、この春休みを自分なりに有効に過ごしたいと思わされています。
感謝でした。
春がもう間近に感じられる、暖かい気持ちの良い一日でした。今日も一日、楽しい学びができました。
礼拝では、エペソ人への手紙4章1節から6節より「教会は一つである」というメッセージをいただきました。パウロは、教会は「キリストのからだ」として、御霊を与えられた者たちによる「神の家族」であって、もともと一つである。家族であっても、考え方や価値観、ライフスタイルなどが違うのは当たり前である。一致というのは、そういうことにあるのではなく、皆が「御霊によるいのち」を共有していることにある。カトリックもプロテスタントもない。プロテスタントを主流派と福音派に分けるようなことはやめた方が良いと語られました。中澤先生は、カトリック教会に新しい法王が神のみこころに従って選ばれ、すべてのキリスト教界をリードしてくださるようにと、毎朝真剣に祈っていると話してくださいました。私もクリスチャンになってからずっと教会一致は大切だと思ってきたのですが、そこまでの祈りをささげることはできないでいます。とても深く考えさせられました。
その後、午前から午後にかけて、中澤先生が2月17日に大野教会で「現代のキリスト教はパラダイムシフトが必要である」と講演をされましたが、そのことについて話し合いました。今日は特に、先生が講演原稿を個人的にメールで送られた先生方からのレスポンスを紹介してくださり、それに対する中澤先生のレスポンスをお聞きすることができました。先生のお知り合いの牧師さんたちは、その講演を好意的に受け止めておられることを知り、うれしく思いました。それに中澤先生は、ご自分がお話されたことに対する批判を素直に受け止め、若い先生方がご自分を乗り越えていってほしいと真剣に応答されていることに感動しました。マインドコントロールから解放されるには、聖域をつくってはいけない、どんなことでも自由に考えること、失敗を恐れないで進むことを教えていただきました。また、教育の方法にはこれまで、�ゞ技佞砲茲覦貶�的な講義型、��教材を読んできて、自由に討論するゼミ型、�３依茲旅峙措圓旅峙舛鯤垢�チューターの先生が宿題を出したり、テストをするチューター型の三つがありました。しかし、最近テレビなどで話題になっているハーバード大学のサンデル教授の教授法は、新しい四番目の方法で、これから真剣に考えなければならない方法であると教わりました。あのような授業方式は学生が自分の意見を持ち主張できるようになるしプレゼンテーションの訓練がされるのだと感心しました。
長い間ものみの塔の集会に出席し、同じ教科書を使い、同じ質問をされ、同じ答えを求められている、そういう学び方に慣れてしまうとことがマインド・コントロールなのだと実感しました。自由に考えることができ、学べることができることを、神様に心から感謝しています。
立春も過ぎ暦の上では春ですが、ここ数日はとても寒い日が続いています。今日は朝から雨が降っていましたが、暖かいお部屋で、白石多美出先生をお迎えして、和やかなうちにクラスが行われました。
今日は久しぶりに、新潟県から元証人のＮ牧師がクラスに出席くださり、近況報告をお聞きすることができ、一同大変大きな励ましをいただき感謝でした。
今日の礼拝は＜�汽灰螢鵐硲云錬隠言瓠腺横祇瓠笋�ら、「神の力・神の知恵」と題して、メッセージが取り次がれました。
�� 十字架には救いがある
十字架の刑罰はむごたらしい、おぞましいものであるが、しかし、そこには人には計り知れない、秘められた原点がある。イエスは極悪人として十字架につけられ、また、弟子たちは逃げてしまい、イエスはのろわれた者として死なれました。しかし、それは私たちのためでした。当時の人々はそのことの意味を理解することができませんでしたが、それは昔も、今も、人間の限界は変わらず、神様のご計画なさったことが、人間には解らないのです。
�� 人間は自分の知恵で、神を見出すことはできなかった。
２０節に、「神は、この世の知恵をおろかにされた」と記されています。人間は様々な神を手で作り出してきました。それは人間の愚かさです。しかし、パウロは２１節で「それゆえ、神はみこころによって、宣教のことばの愚かさを通して、信じる者を救おうと定められたのです。」と語っています。人が人に物事を伝えるとスムーズに伝わらないことがたくさんあります。しかし、人は人を通して、人と触れあうことで癒されていくのです。だから神様は人を通して語る方法をとってくださったのかもしれません。人は信仰に入るとき、理屈や知的理解だけでは信じられず、助け主（パラクレートス）によって、信仰をいただくのです。その結果、人間にはもつことのできない、「神の力・神の知恵」をいただくことができるようになるのです。
�� 神と人間とは比較ができない。
私たちの住んでいる世界は、比較論の世界です。人と比較して自分を見てしまい、絶対的な見方をすることができません。しかし、信仰の世界、神の視点で人を見るとき、一人ひとりが大切な存在であることがわかり、「聖書（神）と私」で見ることができると、ほんとうの自由を得ることができるのです。最近、人間の脳の中で「ドーパミン」という物質が多く出ていると、物事を肯定的に見ることができるということが判明してきました。信仰をいただくということは、ドーパミンがたくさん出ているということになるのではないでしょうか。
午前の後半からは、境界線（ヘンリー・クラウド、ジョン・タウンゼント著）のＰ２９６、「第１０章 境界線と子供」の「自分の必要に責任を取る」から学びがはじめられました。私たちは毎回この学びを通して、「正しい境界線」を引くことが、いかに大切であるのかを知らされます。境界線がしっかり意識されていないと、自分の必要と他者の必要を区別することが困難になることも学びました。まず必要を見極め、他の人に頼るのではなく、自分の面倒を責任をもって見ることが大事であることを学びました。毎回、白石先生がわかりやすく、かみ砕いて語ってくださるので、より良く理解することができます。もっと早くこのような学びをしていたならば、積み重ねてきた失敗も少なくて済んだのではないかと毎回悔やまれます。「まずそのことに気づくことが大切です。そして、人は気づくと変わるのですよ」と、いつも変わりなく温かなお声をかけてくださる白石先生の言葉に、今日も励まされた私たちでした。
昨日から降り出した雪を心配していましたが、朝から晴れ上がり、今日もすばらしいクラスをもつことができました。礼拝では、ピリピ２:１-１１より、「心低くして仕えて生きる」というメッセージを取り次いでくださいました。大野教会のキャッチフレーズは、「いつだってあなたのために」という言葉だそうです。この言葉は、ピリピ2:4から取られたもので、キリストの生涯（ピリピ2:6-11）を反映している聖句です。中澤牧師は最近よく、「被造物を管理する」と言われますが、その「「管理する」とは「仕える」という意味があります。「仕える」とは、被造物のすべてをありのまま受け止め、それを大切に生かしていくことだそうです。キリスト者が被造物を管理するとはどういうことなのか、少しわかってきました。自分の周囲にあるものはすべて神様から与えられたもので、感謝し、喜んで使っていけばよいのだという生き方は、共鳴できます。その後のクラスでは、ものみの塔関係の情報交換が行われました。
午後のクラスでは、「王国宣教」3月号が取り上げられました。特に、近づいている「主の記念式」の意味についていろいろな角度から討論が行われました。その後、石坂元長老から、エホバの証人たちの生活のリズム、マインドコントロールの巧みな手段、証人たちが組織に疑問をもったときの長老の対応方法などについて詳しい説明がありました。受講生からも活発な質問や意見が出され、盛り上がったクラスとなりました。組織に忠実だった頃のかつての自分の姿を思い出し、あの頃どうして組織のおかしさに気づかなかったのだろうと情けなくなりました。昔の仲間たちが一日も早く組織から抜け出ることができるよう祈りました。