2013年度最初のクラスということもあってか、名古屋からの元エホバの証人たち、久しぶりの脱会者のご家族、そして脱会途上にある方々など、多数の出席者があった。
礼拝では、エペソ2:4-10より「神の作品であるキリスト者」というメッセージでした。この箇所でパウロは、「行いによるのではなく恵みによって救われる」と3度強調した後（6節、8節、9節）、10節において「良い行い」という言葉を三度繰り返している。神は、恵みによって救われたキリスト者を「良い行いをする神の作品」に仕立て上げようとしている。「良い行い」とは道徳的な善行ではなく、「神のみ旨にかなう歩み」を指す。キリスト者の歩みは「信仰義認」で終わってしまってはいけないというメッセージに、深く自分の心が探られました。
続く午前のクラスでは、今年度から「ものみの塔」誌や「目ざめよ」誌が32頁から16頁になり、一部の情報がインターネット上に掲載されることになった状況について話し合った。また、「終わりの日についてエホバの証人が間違った預言をしたことに反省しているかのような記事」について学んだ（組織は、「予想」という言葉を使ってごまかしている）。間違ったことを統治体の責任ではなく、一部の熱心な証人たちの暴走に責任転嫁をする組織の在り方には、ほとほと愛想が尽きる。そんな組織に長い間関わっていた自分が情けなくなる。
午後のクラスでは、「パラダイムシフト（思考の枠組みを根本的に変革すること）」について学んだ。中澤牧師は、本当に聖書の信仰に立つには、従来の「信仰義認を中心とした聖書信仰」から「被造物の支配権を回復するという聖書的神学」にパラダイムシフトが必要であると、図を描きながら熱心に語ってくださった。今の私には、中澤先生の神学が本当に聖書の教えを明らかにしているのかどうか、判断できない。ただ、すべての先入観を捨て、もう一度初心に立ち帰って、自分の頭で聖書そのものが語る信仰の真髄に生き、与えられた人生を全うしたいと強く思わされた。人の意見を鵜呑みにせず、自分の頭で考えよという姿勢には、いつも深い共感を覚える。これからのクラスがとても楽しみです。
クラスが終わってから、お茶をいただきながらの新年会が開かれました。皆さんの生き生きとした証や明るい笑い声に包まれ、素晴らしい一年のスタートを切ることができました。感謝！！
今日は二学期最後のクラスでした。今年の一年間も主に守られ、すばらしい歩みができ、感謝です。
礼拝では、マタイ1章からクリスマスのメッセージが取り次がれました。マタイは「神は私たちとともにおられる」（1:23）で始まり、「見よ、わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます」という言葉で締めくくっている（28:20）。この最後の言葉をN.T.ライトは、「I am with you, every single day, to the very end of the age」と訳している。クリスマスとは、インマヌエル（神我らとともにいます）の恵みが実現した時である。そのインマヌエルの喜びを、毎日、毎日味わっていくのがクリスチャンの歩みなのだと、力強く語ってくださいました。
中澤先生は、メッセージの中で、聖書を読むときには一世紀のユダヤ人たちがどのように読んだのか、あるいは初代教会のクリスチャンたちがどのように読んだのか、長いキリスト教の歴史の中ではどのように読まれてきたのかなど、その一つ一つを踏まえて読むことが大切であり、しかもさらに、この聖書個所が今の自分にとってどのような意味があるのかを神様から聴くことが大切なのだ、とも教えてくださいました。こういう聖書の読み方を学ぶたびに、自分が長い間ものみの塔の組織の教えを、ただ鵜呑みにしてきたことを恥じています。聖書がこんなに豊かですばらしいメッセージを伝えていることを、かつての仲間に知らせたい、そういう思いでいっぱいになりました。
続くクラスでは、「イエスは被造物なのか」、「三位一体をどう理解したらよいのか」、「魂というのはいったい何なのか」「再臨や裁きは存在するのか」、「復活の体をどう理解したらよいのか」、「この地球は滅びてしまうのか、贖われるのか」などという問題を取り扱ってくださいました。一つ一つ、考えさせられることばかりで、講義を聴きながら、既成の概念にとらわれず、聖書が語っている本当のことを知りたいと、思わされました。クラスの最後では、30年以上もエホバの証人で、最近組織を抜け出た方の証をお聞きしました。組織の内幕に起こったことを聞きながら、現役時代に自分が見聞きしたことと同じだなあ、と感じました。
私は最近エホバの証人のかたから、励ましのメールをいただきました。内容は心が弱るときは神様に委ねていないこと、世の中が騒然としているなどでした。その方は励ましのつもりですが、私にとってはかえって心が傷つきました。人の心は弱くもろいのではないでしょうか。その弱さも一人ひとり神様はご存知だと思います。組織の中にいると物事を一方的にしかみることができなくなるのかなと、マインド・コントロールの恐ろしさを実感しました。
クラスが終わってから、来年4月以降の「JWTCの存続」について話し合いました。私自身は（出席者の多くも同意見でしたが）、悩んでいるエホバの証人やそのご家族がいる限り、形はどのようであっても、JWTCの働きは続けていただきたいと心から願っています。
今も組織の中にとらわれているかつての仲間が一日も早く組織の実態に気づいてほしいと祈らされました。
今日は春日部教会白石多美出先生の学びでした。いつも温かく私たちを迎えてくださり、和やかなうちにクラスが始まりました。
今日の礼拝メッセージは、ヤコブの手紙３章１節〜１２節から、良い人間関係を結ぶためにどのようにしたらよいのか、三つのポイントでお奨めくださいました。
�� 言葉には力があることを知る
意識をしないで話をすると、人は自分の言いたいことを言うようになってしまう。何気なく自分の発する言葉によって人を傷つけてしまうことがある。人はそのことに気づき、そのことを意識して話すことにより、人を活かす言葉を語ることができる。
�� 肯定的な語りかけは、人を活かし、自分も活かされる
聞いていてとても心地よく、納得する肯定的な話をする人は、結局自分にその言葉が返ってきて、自分も活かされる。
�� 肯定的な言動をしている人と交流することが大事である
肯定的な思考をもっている人との交流が大事であり、良い影響を受けることができ、またそのことにより良い影響を与える人になることができる。もしかしたら人を傷つけているかもしれないと自ら反省し、気づくことができたら、その人は変わることができる。人を傷つけていることに気づかない人は、その人自身が傷ついている人であり、ほんとうに心豊かで満たされている人は、人を活かすことができる人である。
ヤコブの手紙３章６節には「舌は火です。舌は「不義の世界」です。」とあり、また８節には「舌は疲れを知らない悪で、死をもたらす毒に満ちています。」（新共同訳）とあります。しかしまた、人を癒すのも肯定的な人の言葉でもあります。人は自分と関わりをもってくれたと感じると生きることができ、だからこそ言葉は大事です。小さい子どもに注意をするときに、最後には必ず肯定的な言葉をかけてあげることが大事です。「あなたならできるからやってごらん」と声をかけると、子どもはまたそこから立ち上がり、元気に駆け回っていくという。白石先生の語りかけに、肯定的な言葉を人に投げかけることが、どんなに大切なことであり、また自分も活かされていくのだということをまた教えていただき、そのような人に日々変えていただきたいなと心から神様に願いました。
午前中の後半からは、境界線（ヘンリー・クラウド、ジョン・タウンゼント著）のＰ２１８から学びが始められました。境界線の問題は、子ども時代からずっと持っていた古い境界線の問題であり、記憶によって無意識のうちに行動し始めることであることを学びました。そしてそれを断ち切ることの第一のステップは、今なお引きずっている古いやり方に気づくことです。そして、聖書に基づく新しい生き方をしていくことはとても大事なことであり、不完全な親との間ではお手本に限界があるが、完全なお手本である神様の言葉を信じ、従っていくことにより、正しく物事を見ていくことができることを学びました。そして、ベストパートナーは、主・従の関係ではなく、相手の人格を尊重して、大切にしていくこと。そのためには、正しい境界線を学ぶことが大切であることを再確認いたしました。より良い人間関係を築くために必要な「鍵」を今日も学ぶことができ、出席した皆が心豊かになって家路に着きました。
今日もほんとうに有意義な学びをありがとうございました。白石先生の講義に心から感謝いたします。
朝晩の寒さが身にしみる秋の一日でしたが、今日も充実したJWTCのクラスをもつことができました。礼拝では、エペソ1:3-14より「神はどのような目的で人間をつくられたのか」というお話がありました。創世記は宇宙の創造から始まりますが、その創造以前には、神は何をしておられたのだろうか？ そんな疑問に答える聖書個所として、エペソ1章とヨハネ17章の二か所をあげることができる。今日はエペソを、次回はヨハネを取り上げる、という話からメッセージが始まりました。今日の箇所は、神がクリスチャンをキリストにある選びの計画に入れたのは、世界の創造以前のことだったことを明らかにしています。それは、私たちの誕生の時でも、キリストがこの世界に来られた時でも、アブラハムが召された時でも、アダムが堕落した時でも、宇宙が創造された時でもなく、それ以前だったというのです。しかも、クリスチャンは「神の国の相続人」として選ばれていた、というのです。これまでクリスチャンについてそんな風には考えてこなかったので、とても驚きました。神はクリスチャンをそれほど高く見積もっていてくださることを知って、うれしくなりました。次回が楽しみです。
午前から午後のクラスにかけ、ヨハネの黙示録の解釈の問題が取りあげられました。エホバの証人と一緒に聖書を読むときには、エホバの証人の頭の中には聖書の言葉が浮かぶのではなく、ものみの塔組織がその聖句に関わりのあることを教えている場合、その教えや論理が浮かんでくる。だから聖書の言葉を文脈に沿って読もうとする読み方は頭に入ってこない。中澤先生は、その点を詳しく解析してくださいました。聖書を読みながら、聖書が全く教えてない「144、000人が天に行くこと」、「大群衆が地上にいること」、「千年王国はものみの塔の教えを聞いたことのない人たちがよみがえってくること」、「ハルマゲドンはもうすぐ起こること」、「統治体の教えは間違いないこと」などを読み込んでしまうメカニズムがよくわかりました。エホバの証人たちが信じているのは聖書ではなく、組織の教えであることがよくわかりました。エホバの証人時代、自分たちこそ聖書を正しく知っていると高慢な思いを抱いていたことを思い出し、とても恥ずかしく思いました。また現役の証人の方はいつも自分たちが完全であるように
振舞いそれがますます罪深くなることに気がつかない姿が気の毒に感じました。
今日のクラスには、現役のエホバの証人やご家族の方々が出席され、積極的に発言されていました。皆さんが一日も早く組織を脱会され、聖書の真理が分かるようになりますようにとお祈りをしながら、帰途に就きました。
肌寒い秋晴れの一日、今日も楽しいクラスの学びでした。礼拝では、�競灰螢鵐�13:1-13より「人の間違いを指摘するとき」というメッセージがありました。パウロはコリント教会の信徒たちの間違いや罪を指摘するにあたり、三つのことを心掛けた。つまり、真理に基づいて（8節）、その人が完全になるように（9節）、そして人が築き上げられるように（10節）と。私たちが何か物事を果たそうとするときにはいつでも、�，修譴�常識や理にかなうものであり、�△修諒�事がうまく実現するように、��そして関わった人たちが育てられていくように、進めていかねばならないということだった。なるほどと、奥深い聖書の読み方に感動しました。
続くクラスにおいては、�競灰螢鵐�10-13章には厳しい警告があり、1-9章までとはかなりトーンが違うことについて話し合いました。現代の聖書学者の多くが、�競灰螢鵐�10-13章の部分は、2章3節と9節、7章8節と12節で言及されている手紙のことであり、�競灰螢鵐�1-9章の前に書かれ、コリント教会に送られたと考えている。そしてそれが、�競灰螢鵐�9章の終わりに「付録」としてつけくわえられたと推測している、という解説があった。こういう学びは、聖書文献学とか、聖書批評学という学問なのだそうだが、とても興味深い内容でした。また、教会の中でそのような問題の扱い方には注意が必要であることも分かりました。エホバの証人の世界にいる頃は、こういう問題を深く考えることもなく、組織の言いなりに信じ込んでいた自分に改めて気づかされました。午後からは、「ものみの塔」誌2012年12月号の「クリスマスはなぜ祝うのか」という記事を共に考えました。この文章を読む限り、ものみの塔の組織は、クリスマスに対する考え方を従来に比べ大きく変えたように思われます。中澤先生は、過去30年ぐらいの間にセブンスデーアドベンチスト教団が正統的な信仰にすり寄ってきているように、ものみの塔も社会的な認知を得ようと、若返った統治体が努力しているのではないか、話されました。それに対し、ただ世の中に受け入れられるよう、より巧妙になっただけだとか、アドバルーンをあげて様子を見ているのではないかなどと、様々な意見が受講生から出された。ものみの塔の本音がどこにあるのか、いつものことながら、とても分かりにくい文章であり、書き方です。クラスの皆さんのいろいろな意見を聞きながら、自由に何でも意見を述べ合えるところがいいな、などと思っていた。私自身は、ものみの塔は欺き方が巧妙であるが社会に迎合しないとやれないような状況もあるのではないかと感じました。中澤先生の地道なお働きの影響は大きいのではないかとあらためて実感しています。