今日は5月最後のクラスでした。
いつもの通り楽しい学びの時でした。まず礼拝では、第二コリント7:8-16より、「悲しみを通して」というメッセージをいただきました。悲しみには「この世の悲しみ」（10節）とは違う「神のみ心に沿った悲しみ」（9、10、11節、）がある。その悲しみは、神がある目的をもってご計画の中で導いておられる悲しみである。聖書の中には、その典型的な例としてヤコブの生涯をあげることができる。このような悲しみは、悔改めと神への信仰をもたらす。クリスチャンとして出会う悲しい経験の多くが、そのような性格をもった悲しみであることを知りました。しかし、渦中の中にいる時は直ぐには理解できないかもしれませんが希望を持って歩むことをあらためて感じました。
午前中のクラスでは、キリスト教のさまざまな流れについての質問がありましたので、自由主義神学の間違い、主流派教会の信仰、根本主義運動の衰退、福音派教会の変遷などについて、分かりやすく整理してくださいました。
午後は、今組織からの脱会を考えているエホバの証人の方から「三位一体」、「霊魂不滅」、「イエスの荒野における誘惑」などについて質問が寄せられました。中澤牧師は、その一つ一つに丁寧に答えてくださいました。最後に、東日本大震災の講演の真の意図はどこにあるのか、解説してくださいました。先生の願いは、ヘブル人への手紙2章の「キリストの贖いが人間の管理権の回復をもたらした」というメッセージを日本中のキリスト者に知ってほしいことにあるということでした。いつも一歩先を見ながら、いろいろなことに配慮されて講演されているのだなと感心しました。話の中には難しいこともありますが、何とかついていきたいと、いつも頑張ってクラスを受講しています。
今日は、初夏を思わせるような日となりました。
礼拝では、第二コリント7:2-7より、「慰めに満ちた神からくる慰め」というメッセージが取り次がれました。第二コリントの主題は「苦難の中における慰め」でした（1:3-11）。では、神は、どのようにしてクリスチャンを慰めでくださるのでしょうか。パウロは、「テトスが来たことによって」神は慰めてくださったと述べています（7:6）。神様はもちろん、祈る人に祈りに応えて直接慰めを与えられることもあります。しかし、しばしば、人を通して慰めを与えてくださることを知らなければなりません。すばらしい神様の働き方が分かりました。
中澤先生は第二コリントをはじめテモテ、ヘブライ人などその箇所のテーマを教えてくださいます。そのことが聖書を読み理解する上で大きな助けになり感謝です。
午前中のクラスでは、諸報告の後、「王国宣教」6月号の解説がありました。なぜ伝道をするのか、遺産相続をものみの塔組織に寄付するにはどのようにしたらよいのかという点について、詳しい注意書きが記されていました。ものみの塔の組織は実に狡猾な方法を用いていることがよくわかりました。
午後からは、東日本大震災をどのように考えたらよいのがという問題を、「リスボン大震災」を通して学びました。特に、啓蒙思想家たちの考えていたことにとても興味を覚えました。今日も、すばらしい学びができました。
今日は初夏の日差しの中、汗ばむ一日となりました。白石多美出先生の今学期二回目のカウンセリングの学びでしたが、いつものように終始和やかな雰囲気のうちに学びが続けられました。
礼拝のメッセージは＜コリント人への手紙第一８章１節〜１３節＞から、パウロの生き方を学びました。とかく信仰を観念的に捉えてしまいがちな私たちですが、それでは神様を信じていても虚しい生き方になってしまいます。パウロは実際の生活の中で信仰者としてどう生きるべきかを絶えず祈り考え、そして実践して生きていました。キリストに出会い、１８０度人生を変えられ、キリストにある希望を信じて、ほんとうの自由を手にしたパウロ。解放されたクリスチャンとして神様とともに歩み、自らの信仰を証ししました。当時イエス・キリストを宣べ伝えていくことは、非常な困難があり、迫害の中でありましたが、決してひるむことなく、信仰を構築し、ユダヤ人社会、また異邦人の社会へ飛び込み、大胆にキリストを宣べ伝えました。パウロは愛の源は何であるのかを良く知っており、キリストの愛に動かされて、だれよりも知識がありましたが、知識より「知恵」を大事にしてキリスト者としてすべての行動を生き抜いたのです。（１節、２節）
８章のテーマは「偶像にささげた肉」です。私たちはともすると自分の正しさで人を傷つけてしまうことがありますが、パウロは、信仰の弱い人々に対して、絶えず気遣い、思いやりの心をもって接していました。「弱い人は、あなたの知識によって、滅びることになる」（１１節）、「ですから、もし食物が私の兄弟をつまずかせるなら、私は今後いっさい肉を食べません」（１３節）と語っています。主にある自由を手にした人の生き方がどのようなものであるのか、また、「神に知られている」（３節）ということを信じて生きることがどのようなものであるのか、どんなに厳しい現実であっても、神にある平安と喜びの中で生きていたパウロの生きざまを学びました。パウロの生き方とはほど遠い自分自身の姿を示され、少しでもパウロの生き方に倣いたいと心の中で祈りました。
礼拝後は境界線（バウンダリーズ）ヘンリー・クラウド/ジョン・タウンセント著の、「境界線の傷─何がいけないのか？」（Ｐ119）から学びが始められました。境界線は子どものしかも小さな時代から親が子どもたちに適切な境界線を設定し、それを維持することが大切であることを学びました。子供に無制限の自由を与えよということではなく、たとえ子どもが同意しないときでも親は子供の側にいて、つながりを保ち、問題を取り扱っていき、子どもから身を引かないで子どもを見守ることの大切さを学びました。子育てをすでに終了した受講生たちから毎回、「このような学びを子どもが小さい時に学びたかった」という反省を込めた声が上がります。しかし、「気づくことが大切です。そこから新しい一歩を踏み出すことができるのです。」と白石先生から励ましの言葉をいただき、人は「傷ついた」という「認識」がなければ、「癒されない」ことも知り、大きな励ましをいただきました。また、「纏綿状態（ﾃﾝﾒﾝｼﾞｮｳﾀｲ）」（訳注：人間関係内で互いの役割が曖昧になり、依存し合うために、各人の自律性が阻害される状態）という言葉を初めて聞きました。子供が成長の過程で自立していくことを親が罰すると、子供は心の傷と恨みへとこもってしまい、親に敵意をもつと「ノー」と言うことも「ノー」を聞くことも難しくなり、纏綿状態に陥る者も出てくるそうです。子育ての大切さを改めて学びました。出席者の若いお母さん方から、子育ての現場での葛藤や現実の対応など、生の声をお聞きしながら、毎日子どもと向き合い格闘している子育て中のお母さんの傍らに、良き相談者がいることが大切なのだとつくづく思わされました。私たちも周りにいる子育て中の方々の良き話し相手になれたらよいなと思いながら、家路につきました。
私たちは「エホバの証人問題」の解決を考えることで学びを続けていますが、一人の人間として「いのち」を与えられ、より素晴らしい人生を歩んでいくために聖書に書かれている原則を通して、一番大切な指針となるべき学びを、今日もさせていただけたなと改めて感謝の気持ちでいっぱいでした。また、いかにして正しい人間関係を構築できるようなるのかを学ぶことが、カルト問題の根底に潜む問題解決のキーなのかな、とも思わされました。白石先生、今日も良き学びのときをありがとうございました。
今日はゴールデン・ウィーク明けのクラスでした。まだ何となくお休み気分から抜けない自分に鞭打って、クラスに参加しました。礼拝では、�競灰螢鵐�6:14-18より、「神の霊を宿すキリスト者」というメッセージをしてくださいました。この聖書個所は、「信者と未信者の結婚は許されない」というテキストとして用いられることが多いそうです。しかし、パウロは、そのような問題に対して語っているわけではない。そういう問題を含めてもよいけれど、もっと幅広い、根底的な文脈の中で考えるべきだと語られました。キリスト者と非キリスト者との決定的な違いは、「神の御霊を内に宿しているかどうか」という点にあります（�汽灰螢鵐�6:19ー20、ローマ8:9ー11など参照）。キリスト者の間であっても、賜物とか使命の問題になると、あるいはものの考え方やライフスタイルになると、いろいろな違いがあります。そういう違いは乗り越え、キリスト者に共通な「内住のキリスト（聖霊）」に目をとめて、お互いに信頼し合うことが大切ですと語られました。「境界線思考ではなく、中心点思考で歩む」と日ごろから言われている意味が少し分かってきました。
その後の午前のクラスでは、今組織から抜けようとしているエホバの証人から寄せられた質問に対してのお答えがありました。脱会を前にして苦悩されている姿が、かつての自分の姿と重なり、苦しくなりました。今後その方が上手に組織から抜け出すことができるよう、お祈りさせていただきます。その後K氏が、進化論や啓蒙主義について、ご自分が今読んでいる書物を紹介してくださいました。JWTCの受講生の中には、ものを深く考えるキリスト者がいることを知り、安心しました。
午後は、「現在のキリスト教界は、いまだ啓蒙主義思想を通過していない」というお話がありました。ライプニッツ、ヴォルテール、ルソー、カント、ウエスレーなどの考え方について、分かりやすく説明してくださいました。特に、「神が創造されたこの世界になぜ悪が存在するのか」という問題について、啓蒙主義者たちがどのように考えていたか、教えていただきました。
最後に、石坂長老が、エホバの証人である家族にどのように接したらよいのかという問題を、ネット上の議論を紹介しながらアドバイスしてくださいました。家族とできる限り対立せず、ものみの塔の問題点について考えてもらうためにはどうすればよいのか、いつも取り上げられる話題ですが、改めていろいろな角度から考えさせられました。
今日は今年度初めての白石多美出先生の講義でした。いつも変わらず、白石先生の温かなお人柄とさわやかな笑顔に迎えられクラスが始められました。久しぶりにクラスに出席してくださった方々も多くあり、大勢の方々とご一緒に活気溢れる学びのときとなりました。
今日の礼拝のメッセージは＜ヨハネの福音書２１章１節〜１４節＞から、イエス様がよみがえられ７人の弟子たちにお姿を現された記事から、イエス様と弟子たちとの関わりを学びました。冒頭で、「四足走行」の世界記録（１００メートル１８秒５８というタイム）保持者、伊藤健一さん（29歳）の話をしてくださいました。「小さいときから顔や体型がサルに似ているといわれてきたが、でもサルが好きだから全然気にならず、むしろサルのようなことをしてみたいと思った」と、サルの走り方に憧れ、「四足走行」の練習を積み重ねて来られたということでした。サルに憧れて、ひたむきにご自分の憧れたことへの実現のために一所懸命に努力されている姿に、とても感動いたしました。
イエス様の弟子たちも、このお方はイスラエルを再建し、必ずイスラエルの王様になられると信じイエス様に憧れ、従ってきました。しかし実際には、残酷な刑罰である十字架刑に処され、弟子たちの思いは敗北感に満ちていたことでしょう。イエス様は弟子たちに「人の子は十字架にかかり、三日目によみがえる」ことを話されてはいましたが、弟子たちはそのことを理解していませんでした。人は経験知以外のことは見ても、聞いても信じることはできない、それほどありえないことが起こったのでした。弟子たちは失望と落胆した思いの中、漁に出ました。（３節）その夜は何も取れず、夜が明けたころイエス様が岸に立って（だれもそれがイエス様だと分からなかった）「舟の右側に網を打ちなさい」といわれ、ふつう網は左側に打つものであるけれど、その声に従順に従い右側に網をおろしました。すると網を引きあげることができないほど魚が取れ、その時に初めて「主である」ことに気付き、ペテロはあわてて湖に上着を着て飛び込みました。３度もイエス様を否み、自分の姿を隠したい恥ずかしい気持ちであったペテロの行為の現れでしたが、陸に上がってみると、すでに炭火が起こしてあり、その上に魚があり、パンもありました。取った魚は陸に引き揚げると153匹もの大きな魚でいっぱいでした。イエス様はペテロを叱責したのではなく「さあ来て、朝の食事をしなさい」（１２節）と言われました。人の罪を赦し、責めないイエス様のお姿に人との関わりの原点を教えられました。神様の祝福はほどほどではなく、いつも満ち溢れるほどの祝福であり、その恵みは大きいものです。人を愛する神様の愛の深さ、恵みの大きさを痛感し、信仰者であることの幸いを今日も覚えることができました。
礼拝後は、境界線（バウンダリーズ）ヘンリー・クラウド、ジョン・タウンゼント著の第４章から学びをいたしました。境界線の発達は、形成されるものであり、子どものころから学ぶことが必要で、それは生涯続く過程であることを学びました。良い子育てとは、神が子どもたちに用意しておられる将来を、彼らが自分で発見し、その目標に向かって進むのを手伝うことであると学びました。振り返ってみると自分が子どもを育てたときには、親の価値観を子どもに押し付けてきたなと反省しきりでしたが、「その気づきこそが、大切なことなのですよ」との白石先生の励ましの言葉で、大きな慰めをいただきました。日本人の気質には合いにくい「ノー」の正しい理解や「ノー」を正しく言うことの大切や、また、自己中心的に考えてしまう「所有権」の正しい理解を学び、目から鱗でした。最後に相手を自分より優れた者であると尊敬することの大切さを学び、負けても良い、そこまで来るとむしろ自分が自由になることを教えていただきました。良い人間関係を築いていくために、また問題と向き合っていくために必要な大切な学びをすることができました。白石先生、今日も良き学びを心から感謝いたします。