新しい年の最初のクラスが礼拝から始まりました。�競灰螢鵐�4:7-10より、「困難な中に輝く希望」というテーマのメッセージでした。
使徒パウロは、伝道生活の中で八方ふさがりの苦悩に囲まれ、絶体絶命のピンチに追い込まれていた（8-9節）。このような状況の中で彼は、自分が無価値で滅ぶべき「土の器」に過ぎないが、「宝」を内に持っていると証しました（7節）。その「宝」とは、「福音」（3節）、つまり「神のかたちであるキリストの栄光にかかわる福音」である（4節）。私たちもまた、弱くてダメな存在であるけれど、すばらしいキリストの福音をもっている。だから、新しい年どのような苦難に直面しても、イエスの死を帯びながら、イエスの命を他の人に与えることができる（10節）。もっとも新年にふさわしいメッセージでした。
続く午前のクラスでは、数人の方々が新年の抱負を分かち合ってくださった。
そしていよいよ今年度取り上げると以前から約束されていた「進化論をどのように考えたらよいのか」という講義が始まりました。
アメリカのテネシー州で1925年に行われた「進化論裁判」は、今日のアメリカ社会においてもなお大きな影を落としている。このような歴史的な事件を通し、アメリカのクリスチャンたちの間にはさまざまな進化論の受け止め方のあることが明らかになった。それは百年前の問題であっただけではなく、きわめて今日的な課題のようである。
私はエホバの証人時代に、この宇宙の創造は紀元前4026年と教えられていました。でも内心ではずっと、この宇宙はもっとずっと古いと考えていました。137億年前にこの宇宙が始まり、地球は46億年前に誕生したと高校時代に教わったからである。従って、科学的な成果を受け入れることと聖書の福音を信じることとの間には矛盾など存在しないとお聞きし、ほっとした。今年一年間、ＪＷＴＣではこの問題をじっくり扱ってくださるという。これからのクラスに出ることがとても楽しみです。クラスの最後の1時間は、石坂元長老が、ものみの塔の組織の最近の変化をいくつかの例をあげてお話しくださいました。ものみの塔の組織は確かにどんどんどんどん変わっているような気がする。私が証人だったころより明らかに普通のキリスト教にすり寄っている。いっそのこと、情報のコントロールや排斥処分、恐怖心からの信仰など全部をやめ、ものみの塔独特のおかしな教理も捨てて、イエス・キリストが神であると認めたら良いのにと思いましたとうていありえないことだけれど・・・・・・情報のコントロール、排斥処分を止めたら一気に組織は滅ぶのではないでしょうか。真理を今年こそエホバの証人の方に知ってほしいです。
今日は今学期最後のクラス。最後の一時間を一年の振り返りの時と案内したこともあってか、普段来られない方々も多数クラスに参加され、とても活気にあふれた学びの時となりました。
礼拝では、�競灰螢鵐�4:1-6より「働き人が心得ておかねばならないこと」というメッセージが取り次がれました。その第一は、働き人が気を付けなければならないいくつかのこと、二番目は、私たちがどれだけ気をつけたとしても、キリストの福音に覆いがかけられてしまうことがあること、第三は、働き人はキリストを伝えることに専心するのであり、僕に徹しなければならないこと、の三つでした。この4章は、3章の「御霊のお働き」を前提に読まないと、ローマ人への手紙やガラテヤ人への手紙に見られる律法主義に堕してしまうという指摘に、深い感動を覚えました。
続く午前のクラスでは、聖書の翻訳によって、本文のニュアンスがかなり異なってくる。翻訳は、ギリシャ語の語句の意味や文法が分かればできるというものではなく、翻訳者の解釈は不可避である。その翻訳者の著者理解や解釈力は、その箇所からメッセージを汲み取る作業に多くの影響を与えるとのことでした。たくさんの聖書の翻訳が出版されている理由がよく分かりました。
午後のクラスでは、今年3月に大病されたk兄がご挨拶を兼ね、病気の経験やその後の心境を証してくださいました。「ぴあ」という雑誌の創設者で、常に第一級の知識人としてビジネスの最前線で活躍してこられた兄弟の話は、受講生にたくさんの示唆を与えてくださいました。そして最後に、原発においてプルトニウムという神様がつくったものではないものをつくり出したり、遺伝子組み換えなどによる食品をつくり出すことは神様のみ心に背くことになるのではないかと、中澤先生に鋭い質問を投げかけました。
中澤先生はその質問に、真正面からかなり率直かつ大胆にお答えになりました。キリスト教会の牧師、しかも福音派に属する牧師がそこまで明確に返答してもよいものかと、一面では安堵しつつも、他面では問題発言にならなければよいが、などと思わされました。
最後の一時間は、出席者お互いが今年一年の歩みを振り返り、それぞれに与えられた恵みに深い感謝の祈りをささげました。
このような楽しい学びが一か月間もお休みになってしまうことにさびしさを感じながら、帰途につきました。皆様もよきクリスマスとお正月を！！
今年もJWTCの学びに心から感謝いたします。皆様ありがとうございました。
11月も終わり、間もなくクリスマスを迎えようとしているのに、今日は秋晴れの暖かい一日でした。
礼拝では、�競灰螢鵐�3:12-18より「キリストに似た者に変えてくださる御霊の働き」について学びました。この御霊なる神のお働きこそ、律法時代には全くなかった「キリスト信仰の中心的体験」に他ならないということでした。クリスチャンにとっては「聖霊の正しい理解」をもつことがとても大切だと分かりました。
その後の午前のクラスは、新世界訳が�競灰螢鵐�3:16-18の「主」を「エホバ」と訳していることについて学びました。この聖書の箇所は、三位一体の神を暗示する興味深い個所です。ものみの塔が出版する新世界訳は、1600年から1970年ごろまでのヘブル語に訳された新約聖書に基づいて「エホバ」と訳されたことが「参照資料付きの新世界訳聖書」より明らかにされました。
午後のクラスでは、「王国宣教」12月号が取り上げられました。エホバの証人はこれまで「家から家への伝道」を聖書的であるので「公式の証言」としてきました。しかしこの王国宣教では、街路伝道も「非公式の証言」として聖書的な伝道であると屁理屈を重ねて説明しています。そういえば最近では、家から家への伝道をしている証人の姿はめっきり減り、駅やデパートなどの前で雑誌を広げて立っているだけの証人たちを見かけることが多くなりましたよね。訪問伝道の限界にきているのではないかと思います。
その後は、『ものみの塔』誌12月1日号の「自然災害」の記事が取り上げられました。これまでものみの塔組織は、地震やその他の災害は、キリストが臨在された1914年にサタンが地上に投げ出されたことによるものだと教えてきました。ところがこの記事では、そのような教えは全く見られず、説明がこれまでとは全く変わっています。そういえば、1914年という年代も最近はあまり聞かなくなったような気がします。間もなく1914年から100年後にあたる2014年がやってきますので、さすがに1914年という年代にこだわってはいられなくなっているのでしょうか？
聖書からいったん勝手な教理を作り出してしまうと、その教えを主張し続けることは難しいことなのだなあと、つくづく感じました。むろん、自然の災害をどう説明するかは、キリスト教においても難しい課題のようです。中澤先生自身も、従来のキリスト教の伝統的な説明では満足していないようで、新しい解釈に挑もうとしておられるようです。いつまでも正直に真理の追究に当たろうとしている姿に大きな感動を覚えました。
青空の美しい秋の一日、今日も素晴らしいJWTCの学びが始まりました。
礼拝では、�競灰螢鵐�3:1-11より「私たちを推薦してくれる人たち」というテーマでメッセージが取り次がれました。
パウロは、「自分が牧会した人たちこそ自分の推薦状になるべき人たちだ」と確信していました。しかも、彼らをそのように育ててくださるのは、自分たちの力ではなく「御霊のお働き」によることを確信していました。牧師のお仕事は「人を形成していくこと」にあります。その形成とは、キリスト者それぞれが自分の置かれた立場において与えられた賜物を十分に生かし、思う存分それらを活用して神様から与えられた使命を果たすことにある。そうさせてくださる御霊に信頼することこそ最も大切なことであると語られました。
引き続きの午前中のクラスでは、先週土曜日に行われた「被害者全国集会」のご報告がありました。この集いは17年目を迎えていますが、この間にものみの塔組織は大きく変化しました。それに伴い、エホバの証人たちもまた大きく変わりましたし、二世・三世の出現に伴い、被害者の内容も実態も大きく変わってきたことについて、共に話し合いました。
午前の残りの時間と午後の初めの時間は、『ものみの塔誌』11月1日号の「エルサレム陥落の年代はいつか」という記事を扱いました。特にものみの塔協会が紀元前607年を主張する証拠として提供している「VAT4965」について集中的な学びをしました。これまで組織は、VAT4956はセレウコス朝の粘土板であり、記述されている天文学現象は300年ほども古いものなのであてにならないと教えてきました。ところが、協会はその考えを一転させ、この粘土板は正確な天文学的な現象を記述しており、紀元前607年を支持していると主張を変えたのです。
クラスでは、この粘土板がどのような内容のものなのかが明らかにされ、ものみの塔がいかにごまかした論理を駆使して自説を主張しているかということを解説してくださいました。
最後に石坂元エホバの証人の長老が、一人の男性がどのようなステップを経て一人前のエホバの証人に育てられていくのか、ユーモアを込めて明らかにしてくださいました。さらに、神権宣教学校で使われるテキストを通して、説得力に富む話し方、聖書の読み方などについて、実演を交えながら教えてくださいました。
VAT4956の存在は日常ではふれることはないでしょうし、知りません。
何としても６０７年にこだわらなければならない組織の足元が揺らいでいるのではないでしょうか。それにしてもアメリカに行ってまで徹底的に調べられる中澤先生にただ敬服するばかりです。そのような中澤先生のお姿が「ものみの塔」に打撃を与えてきていると実感しました。先生のお働きに心から感謝いたします。
今日は少し肌寒い一日でしたが、日本基督教団春日部教会の白石多美出先生をお迎えしてクラスが開かれました。９階のお部屋に着くと、すでに白石先生とＳ兄が来られていて、笑顔で迎えてくださり、いつもながら白石先生から発せられる温かい言葉に、不思議と心が温かくなりました。今日の礼拝は＜ローマ人への手紙４:１３〜２５＞からパウロの信仰を学びました。ある相談者の方が、「こんなに大変な状況なのに涙も出ないのはなぜだろう」と言われたそうです。「人は大きなショックを受け、その状況を受け止められないとき、感情や理性がリンクせず、涙も出ない状態になるのですよ」とお話ししたら、その方がホッとされ、明るい声になりました。と話されました。「人は問題を自分の中で処理できるうちは一人でも良いが、どうすることもできない出来事があったとき、他の人に心を打ち明けることはとても大切な必要なことであり、私たちクリスチャンは、神様に打ち明けることができることは幸いなことです。」とお話しくださいました。
聖書は神様の約束の言葉です。義なる神様を信じる信仰によって、神様は私たちを義としてくださり、神様の契約の中に入れられた者たちであることを学びました。この世の中の契約は、「双務契約」であり、お互いに交わす契約です。しかし、神様との契約は「片務契約」であり、当事者の一方的な約束であることを学びました。初めて聞いた言葉でしたので、大変興味深くお話をお聞きしました。「わたしはあなたを大いなる国民にする」とアブラハムに祝福の約束してくださった神様は、信じる私たちをも普遍的な決して変わることのない契約の中にいれてくださったことを知り、とても嬉しい気持ちになりました。だから信仰者は先取りして感謝することができ、神様が約束したことには必ず答えてくださることを信じて、賛美することができるのだと知りました。どのような状況にあっても、自分でピリオドを打ってしまわないことが大事で、生きている間はまだ途中経過であり、決して諦めないで、神様に委ねて歩むことの大切さを学びました。
午前の学びは「傷つかない＆傷つけない会話術」の最後の所を学びました。相手の中にある「別の面」を引き出すミケランジェロ現象の話をお聞きし、相手がもともと持っている要素をそばにいる人が引き出してあげることで、結果その人が変えられることを学びました。毎回具体的な例話から学べ、大変役立つ学びでした。午後からは新しい書籍「境界線（バウンダリーズ）」（ヘンリー．クラウド博士・ジョン．タウンゼンド博士著）に入りました。神様の御言葉である聖書の原理原則に基づく「境界線」を学び、私たちが神に委ねられたものを責任もって管理し、何が自分に委ねられているのか、委ねられていないのかを明確に知り、身体、思考、感情、霊のそれぞれの領域で、自分の責任範囲を明らかにし、それを正しく認識することを学ぶものです。これから続く学びが楽しみです。
午後からエホバの証人の二世の方がご夫妻でいらしてくださいました。経験談をお聞きし、二世の方がもつ心の痛みを知りました。白石先生のお話しや、受講生たちとの交わりを通して、お二人は笑顔になって帰られました。苦しみを乗り越えて、お二人のこれからの歩みが幸せに満ち溢れた素晴らしいものでありますように、神様からの祝福を心からお祈りいたします。今日も有意義な学びの一日でした。白石先生ありがとうございました。