１１月にはいり、東京は秋晴れが続いています。今日2日もまた、楽しいJWTCの学びでした。洪水の災害に見舞われているバンコクから秋田を周って帰られた中澤牧師は、少しのお疲れも見せず、礼拝では�競灰螢鵐�2:12~17より「人間の努力と神の導き」という題でメッセージを取り次いでくださいました。
パウロは、宣教の戦略をしっかり立て、自らの意思を働かせながら伝道旅行を進めていた。それは、多くの困難が伴い、不安と恐れに囲まれたものだった（12-13節）。しかしそのような理解は、真理の半面にすぎない。同じ状態をパウロは、「神の導きに基づく戦勝行列」ととらえていた（14-17節）。
人間の知性や意思を最大限に活用することと、神の導きに全面的に信頼することとの間には、矛盾は一切存在しない。両者ともそのまま真実だと語ってくださいました。ただ、クリスチャンは、どちらかを重視してとらえてしまう傾向をもっている。そのような危険を避けるため、自分の信仰のタイプをよく自覚し、自分が欠けがちになる方をより大切にしていくことが求められていると教えられました。
午前のクラスでは、『目ざめよ』誌11月号の「創造を信じるー理性的でない？」の記述が取り上げられました。そこから、キリスト教の福音派内において最近活発に論じられている多様な「創造論理解」について教えてうださった。聖書の解釈や神学的な理解は、時代と共に大きく変わっていくものだと深く考えさせられました。
午後のクラスでは、M兄が「地震の原因となっているプレートの問題」について発題してくださった。この問題提起をきっかけに、『ものみの塔』誌12月1日号の「自然災害ー天罰なのか」という記事が、従来組織が提唱してきた理解とどのように違っているのか説明された。また私たち福音的なクリスチャンは、この災害の問題をどのようにとらえたらよいのか、改めて考える機会を持たせていただきました。
人は神様から知恵も知識も与えられています。
そこを最大限、駆使して始めの一歩を踏み出すときに神様は必ず働いてくださるとのメッセージが心に響きました。
今日は草刈定雄先生をお迎えしてのクラスでした。久しぶりにお会いした草刈先生は少しスリムになられて、いつものニコニコした笑顔でクラスの皆を迎えてくださいました。
今日の礼拝は＜ルカの福音書１０章２５節〜３７節＞から、良きサマリア人のメッセージでした。自分の正しさを示そうとするユダヤ教律法主義者へのイエスからの反論が展開されている箇所です。律法の専門家はイエスをためそうとして「先生。何をしたら永遠のいのちを自分のものとして受けることができるでしょうか」と質問しますが、イエスは逆に律法の専門家に質問され、「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」と答えを引き出し、「それを実行しなさい」と言われました。その後良きサマリア人のたとえに続きます。人々に祭司とレビ人はともに神殿に仕える神の人と思われていましたが、実際には道に倒れていた人を、「助けるに値しない罪人」と判断したのか、二人とも反対側を通り過ぎ、手厚く介抱したのは、ユダヤ人と敵対関係にあるサマリア人でした。イエスは「だれが強盗に襲われた者の隣人になったと思いますか」と問われ、「あなたも行って同じようにしなさい」と律法の専門家に実行不可能なことを語られました。このイエスの言われた命令を完璧に守ることはもちろん私たちにも不可能なことです。困っている人を助けたいと思っていても、実際にはそれを完璧にすることは誰にもできません。私たちは、自分の限界を知ることが大事なことであり、また自分の心の中にある不純な動機や、きたない心が巣食っていることを知ることが大事です。そして、そのままの私を愛して、招いてくださっているイエス様の愛を知り信じることが大切です。「すべて疲れた人、重荷を負っている人は私のところに来なさい。」（マタイ11：28）といつもイエス様は私たちを変わらぬ愛をもって招いておられます。と語ってくださいました。大変大きな励ましを受けました。
午前の講義�気任蓮∈Ｇ�草刈先生が関わり、間違いに気づかれた方々のことをお証ししてくださいました。最近は保護説得での救出ができなくなり、間違いに気づくことがとても難しくなったと思われてきましたが、保護説得でなくてもご家族の熱意と協力があり、カウンセラーの先生との良き連携ができるなら、難しいと思われるケースでも救出に成功することをお話しくださいました。悩み苦しんでおられるご家族にとっては、希望のメッセージであると思いました。そして忍耐と愛をもって諦めないで取り組むことの大切さを思わされました。
午後からの講義�兇任郎廼甦岼磴い傍い鼎�れた方々がどのようなことで間違いに気づかれたのか、実際の資料を使ってお話しくださいました。学びながら、ものみの塔が、いかに、「いい加減な組織」であるのかがよくわかりました。以前に組織が出した出版物に書かれていることと正反対のことが、別の出版物に書かれていることを見て、ほんとうに驚きました。こんなことがあってよいのだろうかと、怒りを感じました。神を愛し、聖書を愛して真摯に学びを続けているエホバの証人の方々が、ほんとうにかわいそうに思いました。最後にエホバの証人になるきっかけに、司会者の方に憧れて入ってしまう方が多いことをお聞きしました。何故なのか。それは見えるところにこだわっていて、服装とか話し方や物腰などに騙されてしまうからだと知りました。出席していたご家族の方が、「これからは少し外見を整えて、私も妻に関わります」との発言に微笑ましく、心から「頑張って！」と皆でエールを送りました。草刈先生の講義は、ご家族にとって大変大きな励ましになったことと思います。草刈先生良き学びのときをありがとうございました。
今日は、大野キリスト教会の元伝道師の背山藤枝先生をお招きしてのクラスでした。
久しぶりに出席してくださったＣＤの受講生Ｋ姉をはじめ、午後からも数名の出席者があり、賑やかなクラスとなりました。
礼拝は、＜創世記３章１９節＞から、聖書が「死」ということをどう捉えているのかということをテーマにメッセージが取り次がれました。３月１１日に東日本大震災が起こり、多くの方々の尊い命が奪われました。今ほど日本中の人々が、「命」とか「死」とか「生きる」ということを真剣に考えさせられていることはないのではないのでしょうか。との背山先生の言葉にとても重みを感じながらメッセージに聴き入りました。
創世記１章、２章では神が天と地と森羅万象全てを創られ、３章で人が神に背き「死」が入ってきたと記されています。人間が絶対に克服できない、罪のゆえに入ってきた「死」。死ぬことが定められている私たち人間が「生きる」ことの意味は一体何なのでしょうか。＜ヨハネの福音書１１章２５節、２６節＞のラザロの記事に復活の約束、もう死ぬことのない新しい「命」が約束されていることをお話しくださり、「限りある人間の命」に、神様は「限りの無い命を与えてくださいました」それが聖書に書かれている神様の約束です。もし、「死」ですべてが終わってしまうのなら、「飲めや歌え」でただ快楽の中で生きていくことを考えてしまうこともあるかもしれませんが、しかし、肉体の死があってもなお永遠の世界があり、神様とともに死も悲しみもない世界で生きることを信じるなら、今を本当の意味で「生きる」ことができるのだと力強く語ってくださいました。今生きている現実がどのような状況であっても、今与えられている生活を決してないがしろにすることなく、天への望みを抱きながら、「命」を「人生」を豊かに、日々の歩みを精一杯生きていくことの大切さを心に刻みました。
そののち午前の「講義�機廚任狼賁鸚蚕颪涼罎�ら、出エジプトの出来事を、飛行機の上空から地上を見るように、聖書全体から学びました。４００年近く偶像に満ち溢れていたエジプトに生きてきたイスラエルの民は国家形成においても、信仰的、政治的にも未熟であり、その民たちを整えていくには荒野での４０年、一世代が必要だったとその意味を学び、今日のキリスト者の生活、歩みもまた重ね合されることをも覚えました。午後からの「講義�供廚任蓮△弔ず廼疆譽疋ぅ弔肇好ぅ垢暴ゞ飢�革の歴史を訪ねる旅に出かけられた背山先生からルター、カルヴァンの話を大変興味深くお聞きしました。そののち、「身近な人と平和に暮らすには」今ある現実の、問題、課題をどのように乗り越えていったらよいのか、その具体的なヒントを講義してくださいました。自分と仲良くすることがとても大切で、そのために、自分の長所を２０カ所。自分の身近な人の長所を５カ所毎日挙げていくことを、３か月、１年と本気で取り組むなら、相手の人の自分に対する「目」が変わってくることを教えていただきました。今日はいろいろなことを考えさせられた、中身の濃い良き学びのときとなりました。背山先生、有意義な学びをありがとうございました。
秋晴れの素晴らしいお天気のもとで、今日も充実した学びの時。
礼拝では、�競灰螢鵐�1:23-2:11より、「神のみ心に沿った悲しみがもたらすもの」と言うメッセージを取り次いでいただきました。
1章のキーワードは「苦しみと慰め」だったが、2章は「悲しみと喜び」。パウロはコリント教会に「悲しみの手紙」を送ったが、それは悔改めを通して赦しと愛と喜びをもたらすものでした。罪には厳しい姿勢で臨まねばならないが、それは相手を思いやり、相手の喜びを目標とし、キリストの前でなされねばならない。本当に深い読みだ。それに、聖書は自分の知性、感性を最大限使って読むものだとも教えられました。証人時代の聖書の読み方は、何と薄っぺらなものだったことかと、つくづく感じさせられた。
続く午前のクラスでは、この秋行われるさまざまな集会などの情報交換がありました。
午後のクラスでは、「エルサレム陥落の年代」を考古学的な証拠から中澤先生が解説してくださった。一つ一つの証拠はすべて紀元前587年を明確に指し示し、ものみの塔のいう607年説はわずかの可能性も残っていないことがよく分かった。
最後のクラスでは、石坂長老がエホバの証人が持っている特殊な精神構造を分析してくださった。証人たちは、まずものみの塔が神の立てられた唯一絶対の伝達経路であると感情的に受け止めてしまっているので、いくら教理的な変更や矛盾などに直面しても簡単に乗り越えてしまう。だから、外部の人と知的な問題を論じても、心に響くことはなく、結局平行線に終わってしまう。このような解説を聞きながら、この組織信仰こそが、エホバの証人の方の心の耳をふさいでしまうのだとあらためて思いました。
朝晩とても冷え込む季節となりました。
今日は日本基督教団春日部教会の白石多美出先生のクラスでした。
外は雨が降る肌寒い一日でしたが、お部屋の中では、カウンセリングの学びがいつものように和やかなうちに行われ、身も心もホカホカ温かくなりました。
今日の礼拝は「ローマ人への手紙５章１２節〜２１節」から、「人間とは何か」を考えながら、み言葉に耳を傾けました。この世は比較論の世界であり、自分をどう見るかということにおいても、常に人との比較で見ていき、優越感を感じたり劣等感を感じたりします。しかし聖書に書かれている人間観は、「神様に似せて造られた存在である人間」というところからのスタートで、そのことを受け入れ、信じるなら全く違う人間観となることを知りました。そして常に神様に焦点を合わせると失望感はなくなり、希望を見出すことを教えていただきました。また、人は神と向き合って生きる存在と造られたものであり、神様は人間に自由意思を与えられましたが、一人の人が神に背を向けたときに罪が入ってきて、人は死ぬ存在となりました。でも私たち人間をこよなく愛していた神様は御子イエス・キリストをこの世にお送りくださり、神様の絶対的な赦しをお与えくださったことを聞きました。どんな人間観、人生観、何を信じて生きていくのか、その選択を間違えないで生きることは本当に大切なのだと、改めて思わされ心に響きました。
そののち、「傷つかない＆傷つけない会話術」のテキストから、カウンセリングの学びが続けられました。「良い人間関係をもつにはどうしたら良いか」と常に考えることはとても大切なことで、親しい間柄でも意識をきちんともって会話することが大切なことであると学びました。心理学者のベンダーとハストーフの「対人認知能力の実験」によると「長い付き合いで、とても親しく、心を許し合っている親友同士は、相手がどういうときにどういう行動をとるかをかなりの正確さで予測することができる」しかし「なぜそういう行動をとるのかという内容に関しては、５０％以上は誤解している」ということがわかっているそうです。そして、日本人特有の「察してくれる」ということは無理難題で、察してくれる確率は５０％だと学び、大変驚きました。でも分かり合えないことがあっても本当の親友であることを学び、今まで「親友とはこのようであるべき」と間違った人間関係のあり方を考えていたことに気づかされました。もっと早くこういう学びをしていたら良かったのにと毎回思わされますが、「そのように気づくことが大切なのです。今からでも大丈夫ですよ。」と白石先生から温かい励ましを受け、心が軽くなりました。これからもより素晴らしい人間関係を築くために、この学びが続けられていくことを願い、またこの学びが人生を歩む上で多くの方々の助けになりますように心から祈ります。今日も良き学びのときをありがとうございました。