久しぶりで日差しが戻り、春の温かい一日となりました。今日もクラスにはたくさんの方々が参加され、良き学びをもつことが出来ました。礼拝では、使徒の働き2章32〜35節より、「神の右に座されるイエス」と題して、メッセージが取り次がれました。よみがえられたイエスは、天に昇られ、神の右に座し、この世界を統治しながら「神の国」の建設に励んでおられることを学びました。詩篇110篇の読み方やヘブル人への手紙の重要性、歴史的・文法的・文脈的な解釈ではなく聖書の文脈を尊重しながら正典的に読むことの大切さなどを教えていただき、感謝でした。
午前のクラスでは、アメリカの福音派の教会がポストモダンという風潮の中で、いかに活発な活動を展開しているかをお聞きし、大きな励ましを受けました。
午後からは、エホバの証人の元長老だった石坂さんが、証人たちの奉仕活動の報告書にまつわる問題と排斥及び審理委員会の問題を取り挙げてくださいました。
そして最後に、中澤先生は、「霊魂不滅（肉体が死んでも魂は永遠に生きているという考え）」と「絶滅説（地獄の永遠の責め苦はない）」の問題について、福音派の教会においてどのように変遷してきたのかという問題を扱ってくださいました。今日も、普段考えることのないことばかりで、驚きました。だんだん神学に興味を持ち始めた自分に気づき、とてもびっくりしています。
クラスが終わっても、元エホバの証人の方々はラウンジでお茶を飲みながら、ゆっくり交わっておられました。
なおクラスは、来週4月29日と5月6日は休講で、ちょっと残念です。ゴールデン・ウィークには何の本を読もうかなと、今から楽しみにしています。
今日は新しい学期の始まりです。午後からは嵐になるという天気予報だったので、出席しようかどうかと迷いました。でも、思い切って参加して良き学びができました。ありがとうございます。
礼拝では、黙示録1章4節から6節より「キリストの復活は何をもたらすのか」というメッセージが取り次がれました。はじめに、コリント人への手紙第一15章から「福音とは何か」が話されました。従来は、3節から5節を中心に「福音の中心はキリストの十字架と復活にある」と説かれてきたのですが、実際には、十字架を中心にし、復活はほとんど問題にされてこなかった、しかしこの15章の中心は十字架の贖いの死ではなく復活である、特に復活があるのかないのかとか復活の体とはどのようなものかが問題にされている、というお話でした。そして最後に、黙示録1章に戻りって「キリスト者は王であり祭司である」との結論を出してくださいました。
午前のクラスでは、ものみの塔組織は現在大きく変容しようとしている、ＪＷＴＣもその状況をよく見極め活動形態を変えていかねばならない、とお話くださいました。さらに午後のクラスでは、中澤先生が、今何を意図して「被造物管理の神学」を提唱しているのかを分かち合ってくださいました。日本の社会を「神の国」に導くには、カトリックからカリスマまで皆が手を携え合わなければならない、その場合福音派がしっかりした神学を提供しその中核になることが必要である。今日のプロテスタントの動きを見るならそれは求められているだけでなく可能である。そのためにはアメリカの福音派の動きを注視しそこから学ばねばならない。という趣旨のお話でした。正直にいうと、ちょっと私にはついていけないところもありました。でも、それはそれでいいわけで、さまざまな新しい視点を与えられ、自分の生き方に大きな光を見出しました。お天気も守られ、気持ちも晴れ晴れして、元気をいただいて帰途につきました。事務局の皆様、今学期もよろしくお願いいたします。
今日は春の暖かい一日、今学期最後の学びの日でした。礼拝では、創世記19章1〜38節より「ソドムに対する神の裁き」というメッセージでした。ロトは、父ハランの死後、アブラハムとともにカナンの地に移住しました。その後彼は、ソドムの地を放牧地として選び、その町の役人にもなったようです。しかも、淫乱の町ソドムの人々の風習に流されながら生きていきました。神は、そのような町を硫黄の火をもって裁かれました。その記事を学びながら、自分の信仰について深く探られる時が与えられました。
午前のクラスでは、「福音派」、「福音主義」、「聖書信仰」の区別を学びました。また、聖書信仰の本質の知っておくべき事柄を、分かりやすく説明していただきました。聖書をどのような書物として捉え、どのように解釈したらよいのか、この点にすべての問題を説く「キー」のあることがよく分かりました。
午後のクラスでは、元ものみの塔の長老だった石坂さんが、エホバの証人たちは「恋愛及び結婚」についてどのように考え、振る舞うのかという問題を取り上げてくださいました。また、ものみの塔組織は、組織にとって不都合な情報を持ちだされると、どのように弁明し、ごまかすのかを、明らかにしてくださいました。
クラスが終わってからも、数人かの方々が残り、ものみの塔組織のおかしな教理について、きたんのない話し合いが続けられました。これから一ヶ月間、長い春休みに入ります。皆さんと別れを惜しんで、散会になりました。事務局の皆さん、今学期も尊いご労をとってくださり、ありがとうございました。
春の明るい日差しではありましたが、まだまだ寒さを感じる一日、今日も楽しいクラスの学びの時を過ごしました。礼拝では、創世記18章16節から33節より「神に食い下がるアブラハム」というメッセージがありました。アブラハムは神より「ソドムとゴモラの町を滅ぼす」と打ち明けられました。それを聞いたアブラハムは、「もし50人の正しい人がいたとしても、滅ぼされるのか」と神に祈り始めます。そして、次第に人数を減らし、最後に10人まで減らしていきます。神はアブラハムのその祈りに答え、計画をどんどん変更していきます。このような神のお姿を、神学的には「未来に対してオープンな神」というそうです。「神は未来のことをどこまで決めているのか」というような問題については、私自身は考えたこともありませんでしたので、とても新鮮なお話でした。
午前中のクラスでは、聖書解釈の問題が取り上げられました。「新約聖書における旧約聖書の引用方法をモデルにして聖書解釈を進める」という神学論文を検証しました。聖書は神の啓示ではあるが、「著者の説得の論理」と「読者の納得の論理」が噛みあうときに物語は成り立つことを教えていただきました。現代に生きる私たちもまた、私たちの聞き手が納得する論理で聖書を解釈して話すことの重要性を学びました。
午後のクラスでは、最近話題沸騰になっている「トマス・ピケティの経済学」について、黒川さんが分かりやすく解説してくださいました。また、現代の流通の問題をはじめ、さまざまな質問に答えて下さり、物事を多角的に見ることを教えてくださいました。今日も、自分の生き方を深く振り返り、とても有意義な学びでした。ありがとうございました。
小雨降る朝、今日も聖書の奥義を知りたいと願っている人々が集まり、すばらしい学びの時を持ちました。礼拝では、創世記19章1〜19節より、「3人の旅人は誰だったのか」というメッセージが取り次がれました。アブラハムを訪れた旅人は、サラに子どもが生まれることを告げます。その際、神がご自身のご計画をアブラハムに告げるべきかどうかと迷われたことを、話してくださいました。神は絶対的に全てを決めておられるというより、人との関係で、考え、悩みながら対応されているというのです。聖書を「命題的真理」を啓示している書物として読むのではなく、聖書を「神の贖いの物語」として読むことの大切さを考えさせられました。
その後のクラスでは、「福音派の教会が直面している問題」について、3時間にわたっての講義がありました。信徒中心の教会を形成していくとはどういうことなのか、信徒はどのような内容の教育を受けねばならないのかという点を中心に、お話くださいました。特に、先週行われた日本バプテスト教会連合の「教職セミナー」での学びを紹介して下さり、たくさんのことを教えていただきました。長い間疑問に思っていた「進化論」や「聖書批評学」について、どのように考えていけばよいのか、よく整理ができました。最後に、聖書を物語的に読むとは「創造、堕落、贖い、新創造」いう神のご計画を読み取ることが奥義だと教えていただきました。この頃は、以前と違い、聖書が自分のものとしてとても身近に感じられるようになりました。ただ、最後が時間切れになってしまったので、「神のご計画」について、もう少し詳しく突っ込んでお聞きしてみたいと思いながら、帰宅しました。今日もすばらしい学びが出来ました。事務局の皆様、いつもありがとうございます。