関東地方は、このところ寒い日々が続いています。今日もJWTCの楽しいクラスが開かれ、良き学びの時をもちました。礼拝では、創世記12章10〜20節より「アブラハムの失敗」というメッセージが取り次がれました。アブラハムが住んでいたネゲブ地方に飢饉があり、彼はエジプトに下りました。ところが、エジプトのパロ王は、アブラハムの妻サラの美しさに心惹かれ、自分の妻に召し抱えようとしたのです。アブラハムは機転を利かし、妻を妹だと偽り、自分の命を救おうとしました。神は、そのことは間違いであると示し、パロ王家に災いを下しました。アブラハム一家は、危機一髪のところで救われたのです。神は、アブラハムのこのような失敗をも赦され、益に変えてくださいました。神様のすばらしいお取り扱いについて、深く考えさせられました。
午前のクラスでは、対話や講演においては、話し手と聞き手の間に「納得の論理」と「説得の論理」とが働くことについて学びました。話し手と聞き手の両者において、この2つが一致するときにコミュニケーションは成立する、もしそれが一致しないなら話は無意味なものに終わってしまうことを学びました。先生は、エホバの証人との対話について直接話されたわけではなかったのですが、証人たちとの対話の際には、とても有効な原則で心しなければならないと感じました。
午後のクラスでは、ものみの塔組織では「排斥処分がどのように進められていくのか」を、石坂元長老より実演を通して話していただきました。特に、「エホバかサタンか」という二元論に縛られている証人たちの心理を、手に取るように分かりやすく説明してくださいました。
今日は特に、エホバの証人をご家族に持つ方々が出席し、直面しているさまざまな問題を分かち合ってくださいました。自分はもう、ものみの塔を卒業してしまったのですが、エホバの証人問題はまだまだ根深くあるのだなあと、改めて感じさせられました。ご家族の皆様が一日も早くものみの塔の呪縛から開放されるようにと、心よりお祈りしました。今日も豊かな学びをし、喜びにあふれて帰途につきました。ありがとうございます。
新しい年を迎え、心引き締まる思いで、JWTC3学期最初のクラスに出席しました。礼拝では、創世記12章1-4節より「アブラハムの召命」というメッセージが取り次がれました。新約聖書では、アブラハムについて集中的に取り上げている箇所は、5箇所あります。その最初は、ヨハネの福音書8章に出てくる「ユダヤ人とイエスとの会話」です。そのテーマは、「イエスはどのような方か」をめぐってでした。ユダヤ人たちは最初、イエスについて「不品行によって生まれた者」（41節）とか、「サマリヤ人で、悪霊につかれた人」（48、52節）などと言っていましたが、最後には「あなたはアブラハムより偉いのですか」（53節）という質問に変わっていきます。イエスは、そのようなユダヤ人の言葉に深入りせず、「アブラハムが生まれる前から、わたしはいる」（58節）とお答えになりました。「わたしはいる」は「エゴー・エイミ」という「イエスの神性」を表す言葉です。その言葉によって、私はエホバの証人をやめたことを思い出しました。
礼拝の後のクラスでは、神学とは「神学する」という動詞で表現すべきもので、とても楽しいものだという話から始まりました。そして、多くの信徒は進化論の疑問にぶつかっている、牧師はそれを正しく受け止め、疑問に答えていく責任がある、と言われました。そういう考えをお聞きし、牧師の働きは大変だなあと、思いました。今学期は、地球、生命などの問題を、『地球がまるごとわかる本』（GAKKEN、2013年）を教科書としてまなぶことになりました。私は、帰宅途中、早速本屋さんに注文しました。そして最後のクラスでは、「クリスチャン新聞」1月4日号と「舟の右側」1月号に掲載された「アダムの歴史性」に関する丸山先生の記事について、その背景を詳しく説明してくださいました。進化論に対しては、福音派の中にも、4つの異なった立場があることを学びました。 聖書と科学の関係は、私にとってとても興味のあるテーマです。今学期の学びがとても楽しみです。
今日は、今学期最後のクラスでした。寒い日でしたが、今日もすばらしい学びができました。礼拝では、創世記10章と11章を通し、「人類の歩みに見られる神の恵み」というメッセージが取り次がれました。ノアの洪水後に、全人類が世界中に広がっていく姿が描かれていますが（10章）、その広がりの背後には「バベルの塔事件」（11章）があったことを学びました。しかし、そのような中にあっても、「狩猟の指導者」だったニムロデが神の恵みによってリーダーになっていったことを考えさせられました。今日も、エホバの証人時代とは全く違う聖書の読み方を教えていただき、うれしくなりました。自分で聖書を読むコツが、だんだん身についてきたような気がしてきています。
午前のクラスでは、中澤牧師の牧会50年の証を交えながら、仕事の退き方についてお話しくださいました。JWTCのクラスは、少々形は変わっても、来年4月からも継続されることをお聞きし、ホッとしました。
午後のクラスでは、アメリカの福音派の動きを説明しながら、日本のキリスト教界（特に、福音派）の歩みについて解説してくださいました。アメリカの福音同盟（NAE）の理事長であるリース・アンダーソン先生の逸話は、とても興味深いものでした。日本の福音派の中にも、最近は、「集団的自衛権反対」から「自虐的歴史認識を改めようとする動き」まで、左から右までのいろいろな動きが起こっていることを知りました。こういう両方の違った意見を受け止め、どちらの意見をも言う自由があるというのが「被造物管理の神学の立場である」と教えていただきました。なるほどと、感動しました。今学期の授業を導いてくださった中澤牧師と事務局のスタッフの皆様に心より感謝いたします。
12月に入り、寒さが厳しくなって来ました。今日は三週間ぶりのクラスで、久しぶりに皆さんとお会いし、楽しい学びの時を持ちました。礼拝では、創世記8章20節から9章17節より、「神がノアと結ばれた契約」というメッセージをいただききました。洪水後に礼拝をささげたノア（8:20）に対し、神は契約を結ばれました。その契約には、もう二度と洪水でさばくようなことはしないこと（8:21-22）、子孫が増えるという祝福を与えたこと（9:1）、動物を食物として人間に与えたこと（9:3-4）、動物をも含めて契約を結ばれたこと（9:8-17）などが含まれていました。私は、神の契約は、人間以外の動物たちも含まれていたことを知り、びっくりしました。
続くクラスでは、「舟の右側（12月号）」という雑誌に掲載されたジョン・パイパー博士の「福音中心の生活、福音中心のミニストリー」という講演を詳しく解説してくださいました。パイパーは、キリストの十字架を中心に、福音を「6つのポイント」にまとめています。続いて、中澤牧師の提唱している「被造物管理の神学」の福音理解は、パイパーの福音理解とどのように違うのかを、明らかにしてくださいました。ヘブル人への手紙2章、ローマ人への手紙8章、福音書の中心メッセージ「神の国」から、被造物管理の神学こそ福音の中心であると説明してくださいました。
今後の「舟の右側」という雑誌では、旧約聖書の中に明らかにされている「創造」、「歴史」、「人間の知恵」などを、被造物管理の神学との関連で展開してくださるということでした。今後の展開を楽しみにしながら帰途につきました。
小雨のぱらつく肌寒い一日でした。礼拝では、創世記6章9〜22節より、「ノアの方舟の記録をめぐって」というメッセージが取り次がれました。特に、最近日本でも話題になった「ノアの箱舟」の映画について、聖書の読み方との関連でお話くださいました。今日も新しいもの見方を教えていただき、とても興味深いものでした。
続いてのクラスでは、先週取り上げられた「144,000人は天に行き、大群衆は地にいるのか」という問題を、改めて確認するときをもちました。聖書は、最初に思い込んだ見方で読む癖がついていることを、深く実感しました。
午後のクラスでは、ローマ人への手紙を被造物管理の神学に基づく読み方が紹介されました。ローマ人への手紙は、ユダヤ人とギリシャ人のキリスト者間に対立関係があったことを背景にして書かれたこと、8章を中心にした「キアスムス構文（逆順法）」で描写されていることなどを説明してくださいました。深いところは分かりませんが、そのような構造を前提にして読むと、確かにすっきりと読めるなあ、と思いました。こういう新鮮な発想がどうしたら浮かんでくるのか、とても不思議です。
最後のクラスでは、元長老の石坂氏が、エホバの証人たちの年間を通しての生活リズムや、組織の中で起こっているさまざまな問題を詳しく紹介してくださいました。組織内で長老として活躍していなければ到底知りえない情報ばかりでした。組織の内側奥深くに入って、ものみの塔の信仰について考える時が与えられ、とても参考になりました。今も組織の中で、たくさんの人々がこのような苦悩の中におられることを知らされ、心がとても痛みました。一日も早く、組織の縛りから解放されることを祈るのみです。
来週と再来週は、中澤牧師がアメリカの学会に出かけるため休みになります。お休みと聞いて、なんだかとても寂しい気持ちになりました。ＪＷＴＣのクラスは私の体の一部になっているのだなあ、と深く感じて帰途につきました。