秋晴れの素晴らしいお天気のもと、今日も楽しいクラスが行われました。
礼拝では、使徒3:11-26のペテロが語った二番目の説教（最初の説教はペンテコステのときのもの）からのメッセージでした。説教は、聴衆が「なぜ」と疑問を持つ人たちに応えるためになされるものだとか、癒しを行ったのはイエスだったが、ペテロは十字架と復活に焦点を当てたイエスを語ったと、教えられました。いつものことながら、聖書の読み方についてハッと気づかせるような切り口の説教でとても感謝でした。
午前中から午後にかけてのクラスでは、「目ざめよ」誌2010年９月号の「赤血球のヘモグロビン」に関する記事が取り上げられました。この記事は、ものみの塔協会が最近ヘモグロビンを解禁したので、その事実を公表し、弁明する意図で記されたものだとの解説でしたが、なるほど、と思いました。赤血球はだめだが、ヘモグロビンはよいというものみの塔の教えは、医学の世界では全くナンセンスな教えなのに・・・。その後のクラスでは、お祈りのときイエスは、「エホバ」という神の名を一度も使わなかったことを新世界訳から論じられました。さらにイエスの弟子たちに関しては、ギリシャ語聖書では常に「祈りを神にささげる」と述べているが、使徒1:24、8:22、24の新世界訳では、「エホバ」を付け加えている、ということだ。最近、取り調べの検事が証拠品のフロッピーを改ざんした事実が報じられているが、ものみの塔組織がやっていることは全く同じことなのだ。知れば知るほど、組織がいい加減なことに気づかされる・・・。
今日は、真理のみことば伝道協会主宰者の、ウイリアム・ウッド先生を講師にお迎えしてのクラスでした。以前から、ウッド先生を講師に是非お招きしてほしいという声が多く寄せられておりましたが、今回実現でき、ほんとうに良かったです。
今日は遠く富山、茨城、千葉から久しぶりの方々が出席してくださいましたので、にぎやかなクラスとなりました。
礼拝は、＜テモテへの手紙第二、4：9〜18＞から、「たとえ見捨てられても」という題でメッセージを取り次いでくださいました。初めにある会社の社長が人をやり、この土地で靴が売れるかどうかリサーチをしたところ「すべての人が裸足なので、靴は売れない」と見た人と、「すべての人が裸足なので、靴は必ず売れる」と見た人の例話が話され、一つの事実が見る視点で大きく違って見えるが、肯定的な見方をすることはとても大切であることが話されました。状況が悪い中で、物事を肯定的に見ていくことは実際は難しいことですが、聖書の中で、パウロという人物は苦しい状況にあっても、たえず神様を信じ、「私が弱くても必要な時に必ず神様が助けを与えてくださる」、「すべての働きを益としてくださる」ことを思い、主にあって肯定的なとらえ方をしてきた人物であることを学びました。またパウロは、祈りの防弾チョッキを身につけていて、絶えず神に祈っていたので、周りの人々から受ける言葉にダメージを受けることはなく、「たとえ人が見捨てても、主はともに立ってくださいます。たとえ人が敵対しても、主は味方に立ってくださいます。」と信じることができました。そして、パウロの心は地上の判決はどのようであっても、神様が迎え入れてくださる「天の御国」に希望をおいて、喜びと賛美の生涯を送ったことをお聞きしました。私たちもこのパウロの信仰に習い、たとえ今人に傷つけられたり、裏切られたりすることがあっても、必ず神様がこの状況から助けだしてくださることを信じて、祈りつつ乗り越えていきましょう。と力強いメッーセージが語られ、一同大変大きな励ましを受けることができました。また午前中は「生涯にわたるカルトの悪影響」と題し、特に最近相談の多い、エホバの証人の二世の問題から、ものみの塔の教えの中に従っていくことは、組織の取り決めたルールの中で生きていくことであり、その中に潜む精神的に受ける影響について学びました。また午後からは、「被害者家族に何ができるのか」ということから、エホバの証人に惹かれて、エホバの証人になってしまう根本的な問題に迫ってお話ししてくださいました。大切な人をカルトに走らせた要因の根本的な問題を考えながら、家族が大切な人をカルト集団から取り戻すために、私たちは何をすべきなのかを考えさせられる学びとなりました。今現実に問題に直面されている方々にとって、多くの示唆が与えられる学びの機会となったことと思います。ほんとうに良い機会が与えられて、心から感謝いたします。
今日は二学期最初のクラス、長く続いた真夏日はやっと去ったのですが、台風の影響でしょうか、かなり強い雨が降る一日でした。
今日も、遠い北陸の地から、このクラスのためにだけ飛行機に乗って出席された方を初め、新しい方々も加わり、にぎやかなクラスとなりました。
礼拝では、使徒の働き3章1ー10節より、生まれつき足のきかなった人がペテロとヨハネによって癒されたが、それが教会の歩みの中においてどのような意味をもっていたのかを学びました。この事件は特に、ユダヤ教ができなかったことをイエスがなさった「しるし」と読むことが重要だと教えていただいた。ものみの塔の聖書の読み方と普通の聖書の読み方とを比較させ、ものみの塔の聖書解釈のどこに問題があるのかをクリアにしてくださったので、とても役に立ちました。
続く午前のクラスでは、8月30日に天に召されたM姉（13年前にものみの塔を脱会、大野教会会員）の思い出話があり、ご遺族の皆様へのお慰めの時を持たせていただいた。また、JWTCのメンバー10人が、8月22日に白石先生（JWTCのレギュラーの講師、日本キリスト教団春日部教会牧師）の教会を訪問されたが、そのときの様子について報告がありました。JWTCのクラスに参加していると、いろいろな人々との交わりの輪が大きく、大きくなっていき、感謝です。
午後のクラスでは、このホームページにも掲示板への投稿がありましたが、「1914年の出来事を見た世代」の解釈が取り上げられました。ものみの塔協会は、「この世代」について、「1914年の臨在を見る世代とハルマゲドンを経験する世代が重なり合えばそれでよいのだ」と最近説明を変えましたが、その新しい解釈を補完する新資料として、出エジプト記1章6節の「この世代」という言葉を持ち出すのです。苦し紛れとはいえ、統治体はよくここまで屁理屈を並べ立てるものだと改めて感心してしまいました。そしてクラスの最後では、イエスは祈りの中では（福音書には20か所に出てくる）、神に「父よ」と語りかけたのであって、「エホバよ」ではなかったことを新世界訳に基づいて検証しました。
久しぶりにクラスに出て、また今学期も頑張ろう、とやる気が出てきました。
7月14日(水)から15日(木)にかけ、名古屋市にある「ウイルあいち」（愛知県女性総合センター）を会場に、ＪＷＴＣ夏季移動教室が開かれた。遠く広島、富山、石川などからの参加者もあり、44名もの方々が出席され、よき学びと交わりの時が持てました。
この学び会は、水曜日の午後2時より礼拝で始まったが、中澤牧師が使徒2:22-36からの説教をしてくださった。この箇所は、ペテロがペンテコステの時にエルサレムにおいてした説教を伝えている。これはキリスト教界における最初の説教であり、特別な注意をはらって読まねばならない。テーマは「イエスとはどのような方なのか」であり、イエスについて四つのことが述べられている。つまりイエスは、�ヾ饑廚鮃圓錣譴拭↓⊇住�架にかけられた、��よみがえらされた、�だ士遒鮹蹐�れた、という方である。この説教においてイエスは、「ナザレのイエス」（22節）で始まり、「主であるキリスト」（35節）で終わっている。このようなイエス認識の発展は、ペテロの説教を聞く一人一人が「イエスを十字架につけたのは、実は自分だった」（36節）と気づくことにある、という内容だった。
今回の移動教室の二回の講義では、ものみの塔誌2009年11月1日号の「キリスト教にかかわる六つの偽り」という記事が取り上げられた。この記事によれば、「2世紀半ばにキリスト教世界に『霊魂の不滅』というギリシャ哲学の思想が混入した結果、『火による地獄の中での永遠の責め苦』という教理が生まれ、そこから『（144000人だけではなく）すべての人が天に行く』という誤りが導入された。その後『三位一体』の教理が政治的権力によって出来上がり、その結果『マリヤが神の母』とされ、『礼拝に絵や像が導入されるようになった』、ということになっている。
中澤牧師は、この記事の一つ一つの文章を丁寧に取り上げ、できるだけ客観的かつ正確に評価しつつ、歴史的な文献や聖句の用い方の間違いを的確に指摘されていった。いつものように見事な洞察と分析だと、感心した。なお、中澤牧師自身にとっては、「霊魂不滅」と「地獄の永遠の責め苦」という問題は、高校時代クリスチャンになった時からの疑問であり、今はプロテスタントの伝統的な見解とは違った意見をもっている、と話された。
夜のクラスは、名古屋の緑教会の河野牧師がマタイ6章後半から説教してくださった。特に、33節の「神の国とその義を求める」という句を、先入観を捨てて従来とは違った視点から読むよう勧めてくださった。私は、自分では気づいていないのだが、たくさんの思い込みの中で聖書を読んでいることを知らされた。その後参加者それぞれが自己紹介をし、元エホバの証人たちのすばらしいあかしをたくさんお聞きした。と同時に、エホバの証人問題で大きな苦悩を味わっておられるご家族の方々の生の声に接し、心痛めたひと時となった。私にとっては、夜遅くまでいろいろな方々が、あちらこちらで悩みの中にあるご家族をカウンセリングしあっている姿がとても印象的だった。
年に二度開かれるこのような移動教室では、普段お目にかかることのできない方々との出会いがあり、特別な恵みの時である。裏方の事務局の皆様と、そして今回は地元の方々が負ってくださったご労は大変なことだとは思うが、今後もぜひ続けられればと願っている。
今日は今学期最後のクラス。遠くは北陸の方から、また元長老や最近脱会した人など、大勢の方々が出席され、とても活発な学びの時をもたせていただきました。
礼拝では、使徒2:1-21より、「教会の誕生」についての説教が語られました。五旬節とは、ユダヤの三大祭の一つで、小麦の初穂を神にささげ、その年の豊かな収穫を祈る祭（七週の祭という）です。この日の朝9時にその祭りが開始されるための祈りがささげられたのですが、ちょうどそのとき、集まっていたクリスチャンたちに聖霊が注がれました。それは、初穂であるキリスト（�汽灰�15:23）がささげられ、その後たくさんの収穫が続く（つまりクリスチャンたちが誕生し、神にささげられる）ことを意味する。つまり、ペンテコステの聖霊の注ぎとは、ユダヤ教の七週の祭に真っ向から対立するような出来事だったそうです。こういう解釈は始めて聞いたので、私にはとても新鮮なお話でした。
礼拝後は、演繹的説教と帰納的説教という言葉の使い方についての説明がありました。説教を専門にしておられる先生方にとっては、言葉の使い方は厳密でなければならないのでしょうが、しかし、言葉は定義次第でどのような使い方でもできるのですから、あまりこだわらなくてもよいのではないだろうか、私はそんな風に思わされました。
午後からは、ものみの塔誌の8月1日号の「終わりに関する四つの質問の答え」という記事が取り上げられ、一般の人々が漠然ともっている終末的な不安を取り上げ、そこから巧みにものみの塔の教理を手解していく手法が明らかにされた。その後、新世界訳は新約聖書に237回「エホバ」という神の名を挿入したが、新約聖書の人々が、もし今日のエホバの証人が言うように「エホバ」という名前を使わねばならないと考えていたとすれば、237回ではとても足りない。新約聖書の分量は、旧約聖書の三分の一なのだから、2300回ぐらいは出てこなければならない（旧約聖書には6900回ほど出てくる）。それが237回とは、いかにも少なすぎる（しかもそのほとんどが旧約聖書の引用文である）。さらに、新約聖書のピリピ、�汽謄皀董▲謄肇后�3つのヨハネの手紙などにおいては、「エホバ」という神のお名前は一度も出てこない。これもおかしな現象だ、という指摘がありました。いちいち、なるほどと納得してしまいました。
この一学期の間、労を取ってくださった中澤先生をはじめ、白石先生、背山先生、それに事務局の皆様に、心より感謝いたします。