3月に入り、今日も温かい一日となりました。礼拝では創世記18章16〜33節より「神とアブラハムの取引」というメッセージが取り次がれました。神は、ソドムの街の罪に対する裁きをアブラハムに伝えました。それに対しアブラハムは、「正しい人がいても街全体を滅ぼしてしまうのですか、それは理不尽なことではないか」と、神に食い下がります。このストーリーは神のお姿や人の祈りの力についてたくさんのことを教えていると学びました。
続くクラスでは、ヘンドリック・クレーマーの『信徒の神学』及び『宣教の神学』という書物から、教職制の問題について学びました。普段私は、牧師や教職の問題についてはほとんど考えたことがなかったので、興味深いことばかりでした。また、中澤先生は、大野教会が抱えている問題を率直に分かち合ってくださいましたが、それはどこの教会でも直面することばかりです。信徒中心の教会とは、多くのことが信徒に任されますが、それは信徒が大きな責任を負うことだとも学びました。信徒の成長なくしては、教会の成長はないことを、改めて考えさせられました。ありがとうございました。
寒かったり暑かったりと気候が安定しない日々が続いていますが、今日も深い学びのときをもつことができました。礼拝ではテモテへの手紙第一1章3-5節より「神の救いのご計画が実現するために」というメッセージが取り次がれました。「神の救いのご計画」の中身は、人間が被造物の管理権を回復することにあり、それは結局、すべての人に与えられている賜物を100パーセント活かしてこの地上を生きることから始まる、ということでした。
その後の午前と午後のクラスでは、聖書を「ストーリー」として読むとはどういう意味なのかというお話がありました。20世紀の後半の聖書学においては、聖書のテキストを「詩」、「手紙」、「物語（narrative）」などの文学類型に分けて研究する方法が盛んになりました。そこを出発点にしながら「物語」という概念はさらに発展・深化しました。つまり、そもそも最初の人類が何か「ものごと」を伝えようとしたときには「物語」という方法以外にはなく、神が古代中近東の人々に御心を啓示されたときにも「物語」という形式を取らざるをえなかった、そのような意味での「物語」を「ストーリー」と表現している、という説明でした。しかも、私たちの祈りも、賛美も、証も、説教も、講義も、日常会話さえも、すべては「ストーリー」というキーワードで捉えると、物事の本質が見えてくる、ということでした。私にはまだクエスチョンだらけなのですが、「ものの見方の根本」を教えられたような気がしました。もう少し、この問題に取り組んでみようという思いで帰途につきました。
今日は暖かい日差しの一日で、すばらしいクラスの学びのときとなりました。礼拝では、創世記2章から「エデンの園における人間」というメッセージが取り次がれました。神は人をエデンの園に置かれ、�￣爐鮃未掘⊆蕕蕕擦燭海函�15節）、�∩碓�を知る木から取って食べてはいけないと禁止命令を与えたこと（16-17節）、�Ｆ以�に名前をつけさせたこと（19-20節）、�ぅ┘个鮟�け手として造られた（21-25節）という、4つの関わりについて考えることができました。
午前から午後のクラスでは、「聖書をストーリー」として読むとはどのような意味かを考えました。特に、現在のキリスト者が、聖書の第五幕目の主役として、自分たちのストーリーを描いていることを教えていただきました。そして、最後のクラスでは、石坂元長老が、2016年の年鑑から、最近のエホバの証人の動向を紹介してくださいました。その後、ものみの塔の排斥問題に対する長老団の取り扱いの実態について、詳しい解説がありました。私は組織の中にいた時代のことを思い出し、かっての仲間が組織から解放されるようにと、心より祈りました。
今日は寒さ厳しい一日でしたが、お天気も次第に回復し、すばらしい学びの時となりました。新しくエホバの証人関係者が出席され、活発な議論が展開されました。礼拝では創世記1章26から28節より、「人間とは何者なのか」というメッセージが取り次がれました。神が人を「神のかたち」に造られた目的は、「地を耕し、園を守ること」にありました（創世記2:15）。この神のご計画は、世界の創造以前に神がストーリーとして描かれたものでした。神は天地創造以前から人間を特別な存在として創造されたことについて、改めて深く考えさせられました。また、中澤牧師が1978年に行われた座談会で語られた「福音理解」の記事を紹介してくださいました。今から40年前既に、「福音の再発見」というテーマに切り込んでおられたことに驚きました。さらに、日本福音同盟（JEA）が昨年6月に総会において発表した「戦後70年にあたってのJEAの声明」について学びました。政治や国家の問題については、個々のクリスチャンにおいて違いがあるのは当然であるとの説明に安心しました。ものみの塔時代には自分の意見をもつことは許されず、統治体に盲目的に従っていた自分の姿を思い出し、ゾッとしました。
午後からは、さまざまな人生体験をされた箱崎さんのお話を伺いました。これまでの歩みは大変なものでしたが、今は神様の大きな恵みの中に安心してすばらしい生涯を送っておられることに感動を覚えました。最後に、エホバの証人である家族をものみの塔組織から救出するには、「私たち自身が聖書の福音の喜びに溢れて生きることに尽きる」と言われたことがとても印象に残りました。今日もすばらしい学びをありがとうございました。
今日は一年中で一番寒い時期を迎えてのクラスでしたが、大勢の方々とともに楽しい学びの時をもちました。礼拝では、ヘブル人への手紙2章14〜18節より「キリスト者に対するイエスの恵み」というメッセージが取り次がれました。この直前の6〜13節は、イエスがキリスト者に被造物管理権を回復されたことを伝えていますが、この箇所では、�＾�魔による恐怖の奴隷からの解放（14-15節）、�⊃世箸力族髻�17節）、��試みの中における助け（16、18節）、という3つの恵みが明らかにされているということでした。私は長い間、ヘブル人への手紙の著者の意図が読み取れず、解釈がとても難しい書物だと感じていましたが、今日の話はとてもよくわかりました。
午前から午後のクラスにおいては、聖書信仰の問題をめぐっての中澤牧師の「ストーリー」をお聞きしました。30年間の福音派の中で葛藤されてきた先生の「ストーリー」は、私がものみの塔の中で葛藤を覚えてきた「ストーリー」と通じる点がたくさんあり、とても興味深いものでした。人はそれぞれが、自分の負うべき重荷が神から与えられているという事実を、聖書の「ストーリー」の延長線上の出来事として理解することができました。ということは、私のエホバの証人時代の経験もまた、聖書のストーリーの延長線上でとらえるべきなのだと深く考えさせられました。不思議な感動を覚えて、帰途につきました。