今日は真冬の冷たい一日でしたが、受講生一同互いに励まし合い、すばらしいクラスをもちました。礼拝では詩篇148篇から、「すべての被造物が神をほめたたえている」というメッセージが取り次がれました。1-6節までは天にいる全存在、7-10節までは地の上の全存在、11-13節はすべての人間、そして14節は神の民と、この詩篇はすべての被造物が神をほめたたえていることが明らかにされました。この箇所の表現は、詩的な表現とか擬人化された表現というより、古代中近東の人々の世界観がそのまま現われているという説明には、なるほどと納得しました。その後のクラスでは、受講生から「古代の人々の世界観と現代の日本人の世界観との間には、多くの共通性があるのではないか」との指摘があり、議論が盛り上がりました。このクラスに出ていて、自分なりに聖書を読むことがいかに大切であるかを、身を持って体験する時でした。
午後のクラスでは、エホバの証人の元長老だった石坂さんから「エホバの証人の小児性愛」という問題について教えていただきました。ものみの塔組織は、過去10年近くにわたってこの種の裁判問題に対応してきましたが、経済的には相当追い詰められ、確実に崩壊の道をたどっていることを明らかにしてくださいました。私自身は、このような情報に接すれば接するほど、長い間組織に騙されてきた自分が情けなくなり、気落ちすることがあります。しかし、今は組織の間違いに気づき人生をやり直すことができたことを、神様に心より感謝しています。現役の証人たちには、ぜひ組織の偽りや間違いに気づき、組織から抜け出てもらいたいと願っています。
新しい年のクラスが今日からが始まりました。寒い一日でしたが、皆新しい思いで集い、新学期の学びに入りました。礼拝では、コロサイ1章20節及びエペソ1章10節より、「聖書の福音理解」について語られました。イエスが語られた「神の国の福音」をどのように理解したらよいのかについて、ものみの塔、従来の福音派、そして新約聖書を比較しながら、分かりやすく解説してくださいました。
続く午前のクラスでは、クリスチャン新聞に掲載されている「NTライトの神学」、あるいは最近出版された藤本満牧師による『聖書信仰』の書物について、講義してくださいました。
午後からは、ファン・リューラーの「文化の神学」と中澤牧師が提唱している「被造物管理の神学」との共通点や違いなどについて、説明してくださいました。私は、オランダ改革派の動きについては全く無知でしたので、とても良い勉強になりました。中澤牧師が、日本の福音派の将来を鋭く見通し、自分が何をすべきかを明確に把握して、その使命に生きておられる姿に感動しました。今学期の学びも、とても楽しみになりました。
事務局の皆様、いつも尊いご労に心より感謝いたします。
新しい年度もよろしくお願いいたします。
12月に入り、周囲はクリスマスの飾りや音楽で楽しい雰囲気があふれています。今日は今学期最後のクラスでしたが、いつもどおり熱気にあふれた学びとなりました。礼拝では、ヨハネの福音書1章1節から6節、14節、18節より、「キリストの受肉の意味」というメッセージが取り次がれました。イエスの受肉は、世界創造以前から予定されていたことで、終末の新天新地に至るまでの中心として起こった出来事であるとのお話に、神様の御業のスケールの大きさを感じさせられました。
その後、二人の方がご自分の体験をもとに、貴重なお話をしてくださいました。一人は、エホバの証人の関係者野坂さんという方で、「ものみの塔の排斥問題には、ウラとオモテの側面がある」という話をしてくださいました。�競茱魯�10-12節の「挨拶をしてはいけない」という言葉の使い方については、ギリシャ語の意味を参照にしつつ、ものみの塔は「聖書が言おうとしていることとは全く違う解釈をしている」ことを明らかにしてくださいました。
もう一人は、23年間青少年問題に関わってこられた方が、「自分を好きになり、他の人を愛することができるようになるにはどうしたらよいのか」という問題提起をしてくださり、ご一緒に考えました。物事をすべて積極的に捉えていくという姿勢には、受講生一同大きな感銘を受けました。
なお、お昼休みにはクリスマスケーキが用意され、クリスマスをお祝いしました。私は、エホバの証人時代にはクリスマスをお祝いできなかったので、とても感動しました。今学期も、さまざまな角度から聖書を教えていただき、スタッフの皆様には心から感謝しています。来学期もまた、よろしくお願いいたします。
今日は、冬の到来を予想させるかのような肌寒い一日でした。しかし、クラスはいつもどおり熱気にあふれ、楽しい学びの時となりました。礼拝では、ヨハネの福音書18章33〜38節より、「イエスとピラトとの対話」というメッセージが取り次がれました。二人の間でかわされたテーマは、「イエスは王なのか」ということでした。イエスは、この世とは異なる神の国が存在することを明らかにされ、ご自身がその国の王である、と宣言されました。一世紀のクリスチャンにとって「イエスを主と告白する」ことは、「ローマ皇帝を主という立場から引きずり下ろすことになる」という話には、深く考えさせられました。これまでずっと、救いは自分の内面の罪からの解放であると考えてきましたので。
その後のクラスでは、ルターの二王国論、「イエスの十字架は律法の呪いである、キリストの死は贖いの意味がある」という新約聖書の学者の見解について考えました。私には、死と十字架を区別するなどという発想は全くありませんでしたので、学者の世界ではそういうことが問題になるのだと知り、驚きました。さらに、これまでの福音派は福音を4つの法則によって説明してきましたが、被造物管理の神学の福音理解を新しく4つの法則的にまとめるとどうなるのかを、クラス全員で考えあいました。的確な表現が見つかり、この信仰が日本中に広がれば良いなと思いました。
秋晴れのお天気で始まった一日でしたが、天気予報通り、クラスが終わる頃には雨降りのお天気に変わっていました。今日も新しい方々が参加してくださり、活気あふれる学びの時となりました。礼拝では、ローマ人への手紙14章1-6節より「文化的な違いをクリスチャンはどのように受け止めるのか」というメッセージが取り次がれました。特に、�＾磴い鮗�け入れること（3節）、�⊆�分の確信をもつこと（5節）、��神の裁きがあること（10節）、�ぐΔ鬚發辰涜弍�すること（15節）の4点が重要であると教えてくださいました。
その後のクラスでは、福音派の神学は、20世紀の100年間に�“臣寮�主義からの脱却、�∪蚕颪量妓軅�の克服、��聖書批評学への対応、�た棲愿�対話の進展、�ゼ匆馘�責任の自覚、��聖霊の特別な働きなどの課題と取り組みながら、「福音の再発見」の道を歩んできたことを学びました。福音派は時代の流れの中で伝統的なものを大切にしつつも、新しいものにチャレンジしてきたことを学び、とても勇気づけられました。午後のクラスでは、京都大学の山極寿一総長による「学びのみらいを創るー多様性が新しいものを生み出す」という朝日新聞の掲載記事が読まれ、教会は「何を目指してクリスチャンを育てていくのか」という話をしてくださいました。そして最後のクラスでは、石坂元長老からナチズムの迫害に耐えた19才のエホバの証人の証をお聞きしました。そのような迫害体験を輸血拒否と結びつけ、両方共エホバ神に忠誠を尽くさせるという論理のからくりが明らかにされました。鋭い指摘に、なるほどなと感心しました。今日も豊かな学びをさせていただき、とても満足でした。ありがとうございます。